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国際協力機構(JICA)は、2017年3月27日、セネガル共和国政府との間で「ダカール港第三埠頭改修計画」を対象として39億7,100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結しました。ダカール港において主にマリ向けバルク貨物を扱う第三埠頭の改修を行うことで、マリ向け物流の拡大を図り、セネガルの持続的成長の後押しとマリの食料安全保障に貢献します。

内陸国のゲートウェイ!平和な国、セネガルとは!?

アフリカ西部に位置するセネガル共和国は、国土面積は日本の約半分に当たる約19.7万㎢で、アフリカ大陸最西端のヴェルデ岬があります。人口は1,513万人で、ウォロフ人を始め様々な民族が暮らしています。また1960年4月4日の独立以降、政情不安定やクーデターを一度も経験しておらず、非常に安定した国として知られています。

セネガル首都にある主要港であるダカール港は、8つの埠頭とコンテナターミナル等から構成され、内陸国のゲートウェイとして重要な役割を果たしています。貨物取扱量は年間約1,500万トンを超えており、約14%は内陸国向けの穀物などの食糧を含む経由貨物となっています。

セネガル政府は、国家開発計画「セネガル新興計画(PSE)」においてダカール港の近代化を優先課題に掲げています。域内経済の活発化などに伴い、2022年までにダカール港の隣国マリ向けの貨物取扱量は2015年の約1.7倍に増えると予想されており、マリ向け物流ルートの強化が求められています。

内陸国向け貨物を扱う第三埠頭は、マリ向けに米、肥料、砂糖などの貨物を多く扱っており、マリの食糧安全保障上、大事な役割を担っていますが、近年劣化が激しくなっています。PSEの「優先行動計画」及び「ダカール港マスタープラン」においても、第三埠頭の劣化状況に言及するなど優先順位の高い事業として位置づけられています。

ダカール港改修で、隣国マリの食糧安全にも寄与!

今回、国際協力機構(JICA)がセネガル共和国政府と贈与契約を締結した「ダカール港第三埠頭改修計画」では、セネガル・マリを含む内陸国向けの固体バルク貨物を扱うダカール港第三埠頭の改修を実施します。

1939年に建設された第三埠頭は、1969年に拡張されましたが、安全な荷役に支障が出ています。また、既存岸壁の水深が不十分で大型船舶が寄港できない、陥没箇所での滞水に起因する腐水により食糧を含む貨物や荷役労働者の衛生環境が保持されていないといった課題も抱えています。

本事業により、取り扱い可能な貨物量を約40%増加させ、同時に安全かつ衛生的な荷役作業の環境整備の実現に貢献します。また隣国マリへの運輸インフラが改善され、安定した物流ルートが確保されることが期待されます。

JICAは本案件に加え、これまでにダカールとマリの首都であるバマコを繋ぐ回廊整備のための円借款事業や無償資金協力を実施しており、セネガルからマリへの物流ルートの強化を包括的に支援しています。


記事提供元:セネガル向け無償資金協力贈与契約の締結:ダカール港の改修によりマリ向け物流ルートの強化に貢献(JICA ニュースリリース)

参照元:

Cover Image photo credit: Castelaze_Studio Dakar Harbor via photopin (license)

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