ルワンダ、これからどうなるの?「Vision2020」から見る現状と将来

都市部への人口移動

都市部への人口移動はますます加速していきます。

14.8%(2010) → 35%(2020)

2010年には10%だったので、10年で3.5倍!

ちなみに「都市部」とは、具体的にどの地域を指すんでしょうか。

RDB(Rwanda Development Board)のサイトでは、「Major cities」Kigaliとして(キガリ)、Huye(フイエ)、Rubavu(ルバブ)、Musanze(ムサンゼ)の4都市が紹介されています。

キガリ:首都

フイエ:キガリから南に車で約3時間。ルワンダ国立大学などがある、知と文化の発信地(と言われている)。

ルバブ:キガリから西に車で約3時間。キブ湖があるリゾート地(と言われている)。

ムサンゼ:キガリから北に車で約2時間。マウンテンゴリラツアーが有名。

交通網の整備

ルワンダは内陸国であり、東アフリカの貿易窓口であるケニアやタンザニアの港から離れていることがビジネスの障壁となっています。

そこで進められているのが鉄道の敷設。現在タンザニアとウガンダにあるレールをルワンダまで伸ばしているところです。

また、スワヒリ語がルワンダの公用語に加えられるので、タンザニアやケニア、ウガンダとの交易がますます盛んになるでしょうね(現在はルワンダ語、英語、フランス語の3つ)。

コミュニケーション&ICT

「ICT立国」としてこの分野にかなり力を注いでいるルワンダ。

『Vision 2020』では、2020年までにすべての行政レベル、すべてのセカンダリースクール、多数の小学校でインターネットへのアクセスを可能にすると書かれています。

2017年4月現在、ぼくが青年海外協力隊として派遣されているセクター(村役場のようなところ)ではWi-Fiが設置されています(があまり実用的ではない)。

地域のセカンダリースクールや小学校ではまだインターネットは導入されていません。

インターネットユーザーの割合は、2020年までに最低でも国民の50%以上とすることが目標となっています(2010年は4.3%)。

電気

2%(2000) → 11%(2010) → 75%(2020)

2000年には電気の普及率はまだ2%しかなかったんですね…!

2017年現在、ぼくの住んでいる農村部でも大多数の家庭に電気が通っています。ただし、電気代が高いので夜でも電気を付けていない家がほとんどです。

屋根にソーラーパネルが設置してある家庭もたまに見かけますし、それを利用して携帯電話の充電サービスをしているところもあります。

安全な水へのアクセス

74.2%(2010) → 100%(2020)

ぼくの青年海外協力隊としてのおもな任務は水・衛生環境の改善ですが、意外と水へのアクセスは整っていて、まったく水が手に入らないということはありません。

近所の住民の多くが、公共水栓(有料)と湧水(無料)と雨水を併用しています。

ただし、ときには公共水栓に長蛇の列ができてしまい何時間も待たなければいけなかったり、湧水まで谷を降りて重いタンクを頭に載せて何時間もかけて帰ってきたりと、非常に効率が悪いです。

このアクセスを向上させることで、生産性が高まることは間違いありません。

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