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国際協力機構(JICA)は、2017年7月4日、ケニア共和国の首都ナイロビにて、「モンバサ港周辺道路開発事業(第二期)」を対象とした最大124億6,600万円の円借款貸付契約をケニア政府との間で調印しました。東アフリカの物流拠点であるモンバサ港周辺において、新コンテナターミナルから東アフリカ北部回廊に接続する道路とモンバサ経済特区(SEZ)が開発される予定のモンバサ南部地域へのバイパス道路を建設します。

東アフリカの玄関口、モンバサ港とは!?

アフリカ東部に位置するケニア共和国は、日本の約1.5倍の約58万平方キロメートルの国土面積に、約4,725万人が暮らしています。沿岸部の都市モンバサには、東アフリカ最大の貿易港であるモンバサ港があり、ケニアだけでなくウガンダや南スーダンなどの東アフリカ諸国の物流の拠点として、貨物取扱量が近年急増しています。ケニア港湾局(Kenya Port Authority)によると、2016年のモンバサ港におけるコンテナ輸送量は前年より2.4%増加し2,736万トンとなりました。

これに対応すべく、2016年4月に全長900mで3つのドッキングバースを備えた新ターミナルが開設しました。約30億米ドルの投資を行い、年間55万TEU(20フィート相当)の追加貨物処理能力を持つ第2コンテナターミナルを建設しました。また、モンバサ南部地域では経済特区(SEZ: Special Economic Zone)の整備計画も進んでいます。

一方、港湾設備や港湾周辺の運輸インフラの整備は不十分なため、交通渋滞が深刻となっています。特に、モンバサ港を玄関口として、ケニアの首都ナイロビ、ウガンダの首都カンパラ、ルワンダ、ブルンジまでをつなぐ東アフリカで最大の輸送量を誇る国際経済回廊”東アフリカ北部回廊”に繋がるいくつかの道路では渋滞が恒常化しており、円滑な物流が阻害されています。また、モンバサ中心部から南部地域へ移動する際は、現状交通手段がフェリーしかなく、ケニアの隣国タンザニア方面への物流や南部地域の開発の障害ともなっています。

JICA、円借款供与でインフラ整備を支援!

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今回、国際協力機構(JICA)とケニア政府が締結した円借款は「モンバサ港周辺道路開発事業」の第2期分として供与されます。2012年6月に開始された「モンバサ港周辺道路開発事業」の第1期では、276億9,100万円の円借款を供与し、約26kmの道路が建設されました。

第2期でも引き続き、モンバサ港周辺のコンテナターミナルから東アフリカ北部回廊に接続する道路とモンバサ南部地域へのバイパス道路を建設します。道路と橋梁を整備することにより、これまでモンバサ北部から南部まで約70分だった移動時間が、約15分まで短縮する見込みです。利息は年1.20%で、償還期間が30年円借款になります。

日本政府は、2016年8月にケニアの首都ナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において、約100億ドル(約1兆円)の質の高いインフラ投資を実施することや平和と安定の実現に向けた基礎作りを表明しました。その一環として行われる本事業は、関連道路の整備を通じて、ケニア国内および東アフリカ諸国への円滑な物流の促進と地域全体の国際競争力の強化に貢献するだけでなく、ケニアが推進する経済成長を通じた貧困削減を目指しています。

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