ウォッシングステーション(一次加工場)へ!

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続いて訪れたのは、農園からほど近い場所にあるルワコフ社のNYAMIYAGAウォッシングステーションです。

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ルワコフ社は2006年に最初のウォッシングステーションを設立して以来、現在は17のウォッシングステーションを所有しています。

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解説!コーヒー豆ができるまで!

さて、これらは一体どんな施設かというと、、、の前にまずはコーヒー豆ができるまでを簡単に説明したいと思います!

農園で収穫される赤い実(コーヒーチェリー)は皮をむくと、中からコーヒー豆の姿をした乳白色の種子が二つ向かい合って現れます。これが加工前のコーヒー豆です。

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乾燥させて全ての皮(※)をむくと乳白~緑色の生豆になり、それを焙煎してはじめて、普段私たちが目にする茶色い香ばしいコーヒー豆(焙煎豆)になります。(※コーヒーには、チェリーの皮の他、種子に2種類の皮があります。)

ウォッシングステーションとは!?

コーヒーの生豆の精製工程の前半には、皮をむいた果肉の付いた種子を「洗う方法」と「洗わない(または簡易に洗う)方法」の2種類があります。ルワンダでは両方の方法で生産されています。

ウォッシングステーションとは、前者の工程を行う場所、文字通りコーヒーの実を洗って乾かすところで、大がかりな設備と大量の水が必要です。(私はこれまでウォッシングステーションは大規模農園にしかないものと思い込んでいました。)

ウォッシングステーションでの工程は、下記の通り4つに大別できます。

  1. 実の選別
  2. 赤い皮(パルプ)と果肉を剥がす
  3. 種子を洗う
  4. 4.乾燥させる

チェリーの皮と果肉を堆肥にする設備もありました。

果肉と種子の2番目の皮(果皮=パーチメント)の間の「ヌルヌル」が残るとコーヒーの味に影響するのですが、これが手強くてなかなか取れないため、水槽で発酵させたり水路を通したり、数日かけ豆を選別しながら洗っていく訳です。その後、広大な乾燥台で乾かします。

一方、後者の工程は各農家によって独自に行われているそうです。

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一般にウォッシングステーションで精製された豆は「(フル)ウォッシュ」、そうでない後者の工程で精製された豆は「セミウォッシュ (一般的にはナチュラル)」と呼ばれています。

収穫時期になるとウォッシングステーションには4km~10km圏の近隣の契約農家からコーヒーチェリーが持ち込まれ(回収しにいくケースも)それをルワコフ社が買い取って加工するという仕組みです。

買い取り価格は粒の大きさと完熟度合で異なり、政府が最低価格を決めて保護している一方で、近年は品質の向上に伴い買い取り価格も上がってきているそうです。

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ウォッシングステーションが稼働するのは収穫期の3月~6月のみで、加工の様子を実際に目にする事が出来なかったのは残念でしたが、山の中の大規模設備だけでも見ごたえは十分でした。

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余談ですが、ルワンダのウォッシングステーションは民間だけでなく協同組合のものも多く、その数は急激に増加しています。

2002年にはルワンダ全土でたった2ヶ所だったものが2012年時点で214ヶ所!行政の2017年までの目標数はなんと、349ヶ所だそうです…

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ウォッシングステーション数の推移 :ICG 2015 Coffee Washing Station in Rwanda(Project Memo)より

スタバも!様々な認証にも対応!

またルワコフ社は顧客のリクエストに応じて様々な認証(レインフォレスト・アライアンス、フェアトレード等)にも対応しています。

管理事務所には認証監査にかかる様々な資料が掲示され、契約農家や従業員の指導、ルールや手順等、先進国的な手法できちんと管理されているのが伺えました。

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認証コーヒーとそれ以外は倉庫が異なり、グレード毎に置き場が区別され、商品管理もきちんとされています。

ちなみに「あの」スターバックスさんもルワコフ社の認証コーヒーの顧客とのこと。

精製工場(二次加工場)

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最後に訪れたのは、キガリ市内の精製工場。こちらの施設には、一次加工後の乾燥した豆が運び込まれ、輸出されるまでの工程が行われています。

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精製工場の作業内容を紹介!

作業工程は、下記の順に進みます。

  1.  パーチメント(果皮)の脱穀
  2. 石やごみを取り除
  3. 機械による選別(大きさ、重さ、悪い豆)
  4.  マニュアル選別(色)
  5. 袋詰め→保管、

工場内の大規模な機械は、さすが最大のシェアを誇る会社の貫録。精製機械は多くがドイツ製で、中には日本製もありました。

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脱穀後、悪い豆を取り除いたり、大きさを仕分けたり、様々な選別作業が続くのですが、印象的だったのは最後のマニュアル選別の工程でした。

敷地内には約200人のカラフルなアフリカ布をまとった女性たちが座って、機械ではできない色の仕分け(カラーピッキング)を行っていました。

本格的な機械導入以前は1000人もの人数で豆の選別を行なっていたそうですが、現在は特定の顧客の要請に基づいてのみ行われているのだとか。

この要請の背景には顧客企業の「品質の追及」というより「雇用を守るため」という配慮があるそうです。

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コーヒー産業は農業国ルワンダの中核産業であり外貨獲得のエース。

約50万世帯が栽培に関わっているというコーヒー産業の裾野の広さと重要さを垣間見ました。

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