現地スタートアップのマネージャーが語る、西アフリカのオフグリッド・ビジネス事情!〜前編〜

こんにちは、コートジボワール在住の佐々木裕馬(ささきゆうま)です!

前回はガーナとコートジの違いを実体験に基づき書かせてもらい、「両国の最大産業であるカカオについて次回書きます」と言いました。

が、オフグリッドに関する面白い会議がつい先日アビジャンで開催されて会場にも行ったら熱気が半端なかったので、カカオの話は延期して今回は両国のオフグリッド・ビジネスについてご紹介します。

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まずはオフグリッド・ビジネスって何?という方のために自分なりに説明させてもらうと、要は電気の通っていない家庭に対して何らかの形で電力の代替製品を提供するビジネスです。

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日本を始めとする先進国では想像もつかないかもしれませんが、アフリカでは11億人のうちざっくり6億人がオフグリッドの状態(つまり電気が通っていない)にあります。ちなみに世界全体では13億人がオフグリッド状態にあるとされるので、その約半分がアフリカにいることになります。

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そしてその大半が農村部に住み農家で、1日100円から500円で生活する人達。電気がないということは、子供は夜勉強できないし、携帯を充電するのもわざわざ隣の村に行かないといけなし、夜は治安も悪くなる。お店も日没に合わせて占めざるを得ない(あるいは暗闇の中そのままやり続ける)。村では大きな娯楽・情報収集源であるラジオも割高なバッテリーを週2回買わないといけない、などなど日常的にあらゆる場面で不便さ・非効率に直面します。

これは各地域の経済発展にとって大きな障害になっているほか、アフリカは人口増加率が半端ないので早くなんとかしないといけない。

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そこまではコンセンサスがあるけど実際のところ現地政府は思い切った改革を行っていない国がほとんど。

こういった一見絶望的な状況に対して、これを社会的問題解決かつ大きなビジネスのチャンスと踏んだ欧米系スタートアップが政府に頼らず太陽光とモバイルマネーを使った新しいビジネスモデルでグングンと状況を変えています。ちなみに自分もそういった外資系スタートアップの一つPEGに在籍しています。

つい先日、約15億円の資金調達も行い、文字通り会社の規模は1年で倍増しています。この急成長はうちだけでなくこの業界にいる主要スタートアップ全社に当てはまることだと思います。

スタートアップだからできることとできないことがあると思うので、これからは資金力のある大企業がこういったオフグリッド関連のスタートアップへの投資を加速させていくんだろうなと感じています。

前置きはこれくらいにして、ガーナとコートジを拠点にのオフグリッド業界にいる身として両国における主要プレイヤーと今後の動きを中心に紹介させてもらいます。

と思いましたが、すでに長くなったので続きは来週へ!

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