若者らとキャンペーンを実施!

交通量の多い交差点で信号待ちの人々にチラシを配布する
交通量の多い交差点で信号待ちの人々にチラシを配布する

これまでの地道な活動が実り、2017年8月に、憲法の草稿に「食料への権利」が記載されているという報告を受けました。そこで、このまま憲法に記載されるよう、HFWが他NGOに呼び掛けて設立したネットワーク団体として、他NGOとの連名で大統領宛ての手紙を提出。さらに、前述の講演会で学んだ若者たちが、後押しとなるキャンペーンを、10月16日の世界食料デーの日に実施しました。

場所は、ブルキナファソの首都ワガドゥグの、最も交通量の多い交差点と、政府関係者が利用する官公庁近くの交差点です。新しい憲法に「食料への権利」記載をよびかけるバナーとプラカードを設置し、メッセージ入りのおそろいのTシャツを着たYEHメンバー26名とHFW職員5名で、赤信号で停止した車やバイクの運転手に、チラシを配布しました。

YEHメンバーにとっては、初めて行う公共の場での活動です。最初は緊張気味でしたが、すぐに慣れ、信号待ちの人々に次々チラシを渡すことができました。これらの交差点では赤信号が長いため、チラシを渡すとじっくり読む人も多く、約2時間で約1500人に配布。簡単な説明もでき、なかには「いい活動なのでがんばって」と励ましてくれる人も。

この活動の様子は、テレビ局が取材し、国内ニュースとして放映されました。キャンペーンを知ったほかの2団体からも、このキャンペーンを一緒にやりたい、という申し出があり、2018年に予定されている国民投票まで継続する予定です。

テレビ局のインタビューを受ける
テレビ局のインタビューを受ける

今回のキャンペーンでは、政策関係者にアピールするとともに、憲法改正の国民投票に向けて一般の人々に「食料への権利」の重要性を理解してもらう機会になりました。同時に若者たちにとっても、自分たちが少しでも国をよくするために貢献できている、という実感の得られた機会になりました。

参加したメンバーは「黙っていたり、文句を言ったりするより、行動したほうがいい、と感じた瞬間でした。通行人が応援してくれてともて勇気づけられました。憲法改正という大きな影響を及ぼす活動に参加できて、誇らしく思います」とか、「社会的な課題解決のために関われるということは、気持ちのよいことだと体感しました。大勢の人に直接話せたのはよかったし、みなさん熱心に話を聞いてくれました。自分たちが発信しているメッセージは、大勢の人の共感を得るものだと改めて思いました」などと語ってくれました。

さらに「食事がないと生きられないのに、なぜみんなはもっと議論しないのだろうか。SNSで拡散したら、周りからもっと注目された」と個人でも積極的に行動しているメンバーもいました。

2011年現在で、世界で「食料への権利」が憲法に直接記載されている国は23ヵ国と多くありません。ブルキナファソがその仲間入りをできるのか、ぜひ注目ください。

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特定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド
1984年設立。日本、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダで活動。「飢餓のない世界」を創るため、海外では住民主体の地域開発、国内外では、アドボカシー、啓発活動、青少年育成に取り組む。