2018年に入って日本のメディアでも少しづつ取り上げられた南アフリカ・ケープタウンの干ばつ問題。南アフリカ国内でも当然ニュースを目にすることは昨年よりありました。私は南アフリカで生活して1年経ちますが、ケープタウンには2017年7月と2018年2月に訪問しました。現地報道と実際に訪問したときの様子を交えて紹介させてもらいます。

何が起きてるの?

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近年の雨量不足、そして人口の増加による水の使用量増加からダムの貯水率が下がり続けています。現状のままでは水道からの給水がストップする見込みです。南アフリカでは、その水問題のことをWater Crisis、断水になる日のことをDay Zeroと呼ばれています。

現在、Day Zeroは7月9日とされています。ただし、Day Zeroを迎える日にダムの水が無くなるわけではありません。実際には貯水率13.5%の時点で水道での供給を止め、配給に切り替えることになります。Day Zeroは更新され、4月29日⇒5月11日⇒6月4日⇒7月9日と変わっていっています。

すでに2017年9月から水道使用量の規制は始まっていて、1人1日当たり87リットルとされ、洗車や家庭でのプール使用は禁止されています。そして2018年2月1日、節水規制レベルは6Bへ引き上げられました。規制内容は1人1日当たり50リットルに抑えるというものです。このまま減少に歯止めがかからなければ、さらに半分の25リットルまで規制を強化する準備があるようです。

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このWater Crisis、ケープタウンがクローズアップされがちです。(この記事も含めてですが。)しかし、この問題は南アフリカ全体の問題になってきています。こちらのツイートを見ると、南アフリカ西部・南部を中心に干ばつが広がっています。そして3月、政府はこの干ばつ問題を National Disaster (全国規模の災害)であると宣言しました。(この件の詳細は記事後半にて。)

街の様子は?

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観光客への周知を目的に到着ゲート正面に設置された広告

さて、こういった情報を並べていくと街はあたかも深刻なのかと言うとそれほどではありません。さすがアフリカの国民性と言うべきなのでしょうか。ただ、やはり問題として根付いているだけに節水の努力はあちらこちらで見れました。

ホテル

訪問時、2回同じバックパッカーズでお世話になってます。昨年7月の時は、普段日本で見る程度のニュアンスで「節水のご協力お願いします」といった掲示がありました。滞在自体に不便などは特になく問題はありませんでした。

しかし、今年2月は大きく様変わり。いくつか使用できないサービスがありました。

まずはキッチンでの調理。調理だけでなくテイクアウトした食事のあと軽く食器を洗うことも禁止され、水のたまった桶に入れてました。

そして、洗濯のサービス。滞在場所でのランドリーサービスも休止でした。ただクリーニングのショップは営業しており、友人はそちらを利用していました。

そして、一番驚いたのはシャワーの使用時間。2月より始まっている1日当たりの水使用量の制限により、シャワー使用時間は90秒となっていました。実際に計ってるわけでも罰則があるわけでもないですが、ここまで深刻なのかと驚きました。使用時はこまめに水を止めるなどして使用していました。

その他、いくつかのトイレや水道も止めており、節水に努めている様子です。

空港やモール

空港やモールでの水の使用する場面と言えばトイレでしょう。もちろん7月の訪問時には何の不便もありませんでした。節水を呼び掛けるポスターを随所に見られたくらいです。

トイレそのものの使用規制は特に見られませんでした。が、しかし驚いたのは洗面台の使用規制です。大きなところでは5~6台の洗面台があるものですが、なんとほぼすべて元栓が止められており使用できませんでした。1台だけ栓を絞って動いていたり、洗浄アルコールを用意してそちらの使用を促していました。

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空港で使用できなかった水道

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使用できるものの水量を絞っていた水道

飲料水

バックパッカーズ近辺のスーパーでは飲料水は全く問題無いようでした。私の生活する他の州同様に5リットルのボトルが大量に積み上げられており、価格も高騰している様子はなく、また買いだめしたほうがいいと言われることは無かったです。

通常、南アフリカの関係機関の発表では水道水を飲むことができます(過度に信頼はしてないです…)が、ホテルからは水道水を飲むのは控えるように言われました。ダムの水位が下がったことにより水質が悪化しているということのようです。

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Shinichiro Suzuki

Shinichiro Suzuki

2017年4月から南アフリカの北東部にあるクワズールナタール州の小さな産業都市で生活をしています。アフリカでの生活と言うと大変なイメージを持たれがちですが、そんなイメージを覆す日本に近い、ときどき日本を上回ってしまうような出来事がたくさんあります。そんな生活の一部を紹介していければと思います。それと旅行とカメラも趣味なので、今まで行ってきた南アフリカ国内やアフリカ諸国への旅行の様子も写真も交えて紹介していきます。 よろしくお願いします。