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アフリカ南部ではエルニーニョ現象の影響によって、深刻な干ばつの被害を受けています。国連WFPの分析によると、過去30年で最も強烈であると言われる今回のエルニーニョ現象は、アフリカ南部において農村部で4000万人以上、都市部で900万人以上に影響を与えると予測されています。

アフリカ南部最大の穀倉地帯である南アフリカは、今回のエルニーニョが引き起こした干ばつは過去半世紀で最悪であると表明しています。またアーサリン・カズン国連WFP事務局長は、「アフリカ南部の穀倉地帯の1つであるザンビア南部でも、2年連続の不規則降雨の影響に苦しんでいる。ザンビアの干ばつの影響は、この地域のすべての国に影響を与えるだろう」と述べています。

2015年から続くアフリカ南部地域の干ばつは、マラウイ(推定飢餓人口 280万人)、マダガスカル(推定飢餓人口190万人近く)、ジンバブエ(推定飢餓人口150万人)に甚大な被害をもたらしました。ジンバブエでは農作物の収穫が前年に比べて半減し、レソトでは、人口の約3分の1にあたる65万人が食糧難に見舞われおり、政府が干ばつによる緊急事態を宣言しています。アンゴラ、モザンビーク、スワジランドなどでも、同様の懸念が高まっています。

収穫量の減少によりアフリカ南部全域で食糧価格も高騰しています。マラウィでは、主食であるトウモロコシの価格が過去3年間の平均値と比べ73パーセントも値上がりしています。

またアフリカ南部は慢性的な栄養不良に苦しむ人が多い地域でもあり、子どもの心身の成長や、将来の健康や生産性への影響が懸念されています。発育阻害に苦しむ子どもの人口の割合は、マダガスカル、マラウイ、モザンビーク、ザンビアでは、世界最悪レベルです。

国連WFPは、食糧備蓄が底を突く時期に備え、特に被害が甚大な国で食糧や現金支援を拡大したい考えですが、大幅な資金難に直面しています。国連WFPは、政府や地域機関、関連団体と協力し、不測の事態に備えた対策や対応を急ぐとともに、携帯電話技術を用いて食糧事情や価格、市場の動きをモニタリングし、食糧供給の確保に努めています。


参照元:国連WFP プレスリリース

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