アンゴラの経済復興と産業多角化を支援!豊田通商、アンゴラ南部の港湾開発を実施へ!

豊田通商は2019年1月11日、アフリカ南西部に位置するアンゴラの交通省とナミベ湾の包括開発請負契約を締結したと発表しました。アンゴラでの港湾開発事業は豊田通商にとって初めての取り組みとなります。契約金額は約700億円で、その一部は株式会社国際協力銀行(JBIC)及び日本の民間金融機関からの協調融資により調達される予定です。完工は、契約発効から約3年を予定しています。

産業の多角化を目指す、アンゴラ!

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アフリカの南西部に位置するアンゴラ共和国は、日本の約3.3倍の広大な国土に約2,881万人が暮らしています。

現在、アンゴラは1975年の独立以来2002年まで続いた内戦からの経済復興が続いています。原油価格の下落により経済成長が鈍化したものの産油量が豊富で、ダイヤモンドや大理石などの鉱石も採れることから経済的なポテンシャルが高い国です。

アンゴラは、ナイジェリアに次ぐアフリカ最大の産油国の一つですが、原油価格に国内経済が左右されるという課題があり、産業の多角化を目指しています。

豊通、アンゴラ南部の港湾包括開発契約締結

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豊田通商は、アンゴラ共和国交通省(MINTRANS: MINISTÉRIO DOS TRANSPORTES DE REPÚBLICA DE ANGOLA)とナミベ湾の包括開発請負契約を締結しました。本プロジェクトは、湾内にあるサコマール鉄鉱石輸出ターミナルの修復再建工事と、対岸にあるナミベ港のコンテナターミナル拡張工事の2つからなります。

1)サコマール鉄鉱石輸出ターミナル

サコマール港は1967年に開港し、アンゴラ南部のカシンガ鉱山から鉄鉱石を輸出していたものの、内戦により鉱山を含め操業が停止し、内戦終了後も使われておらず荒廃した状況にあります。現在、アンゴラ政府はカシンガ鉱山の再開を計画しており、それに伴いサコマール港の修復・再建が必要となっています。鉄鉱石鉱山の再開および輸出再開は、アンゴラの課題の一つとなっている原油輸出依存からの脱却にもつながります。

2)ナミベ港コンテナターミナル

ナミベ港は内陸南部の州に輸出入品を運ぶモサメデス鉄道の基点に位置する主要港湾の一つです。アンゴラで3番目の貨物取扱量を誇るものの、コンテナ運搬用の岸壁付帯設備がなく、岸壁水深も浅く、大型のコンテナ船の受け入れがかなわず、隣国ナミビアのウォルビスベイ(Walvis Bay)港に一部輸出入を依存しています。ナミベ港を拡張することにより、雇用創出や港湾自体の収入増加のほか、ナミビアに依存していた輸出入を自国で行えるようになり、輸送コスト低減、輸送期間の短縮により経済活性化が期待できます。

アンゴラの経済復興と産業多角化を支援!

本プロジェクトの契約金額は約最大700億円で、その一部は国際協力銀行(JBIC)および日本の民間金融機関(日本貿易保険の貿易代金貸付保険付)からの協調融資により調達される予定です。完工は、契約発効から約3年を予定しています。

豊田通商のアンゴラでの活動は、1966年の完成車輸出から始まり、1991年の自動車販売代理店への出資などの活動に留まらず、戦後の地雷除去活動への参加や現地社員の人材育成を長年にわたり行ってきました。本プロジェクトは、アンゴラにおける雇用創出、南部地域の経済活性化、産業多角化に寄与するとともに、内陸国の輸出入を担う窓口港になるポテンシャルを向上させることにも繋がります。

豊田通商は、日本政府の推進する「質の高いインフラ輸出」に積極的に取り組み、同国の復興と経済発展、アンゴラを含むアフリカ各国の成長に引き続き貢献を目指します。


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