パナソニック、ワールド・ビジョンと共同で”無電化地域ソリューションプロジェクト”をケニアで開始!

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パナソニックと世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンは、両者が協働してケニアで実施する「無電化地域ソリューションプロジェクト」を発足し、本プロジェクトのスタートに合わせて、2019年1月29日にナロク県エンクトト地区において寄贈式を行いました。パナソニックの太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムやソーラーストレージ、ソーラーランタンなどをエンクトト地区のイルキマティ村に寄贈しました。

無電化地域ソリューションとは!?

無電化地域に住む11億の人々は、あかりがなく、夜間の活動が制約されることで、保健医療や教育、ジェンダーなどの分野でさまざまな課題が生まれています。パナソニックはNGO / NPO団体とパートナーシップを組んで、彼らの課題を解決することで、貧困から抜け出し、持続可能な社会づくりを行えるよう、機材の提供と教育・啓発活動の両面から支援しています。

無電化地域ソリューションは「無電化地域で暮らす一人ひとりが自立したサスティナブルな社会づくり」への貢献を目的に2018年4月よりスタートしました。十分な電力供給がない地域に対して、太陽光発電・蓄電システム等の寄贈に加え、知識・技術の研修を通じた人材育成や電気を活用した地場産業モデルの開発などを行っています。

また本プロジェクトでは、高効率太陽電池と蓄電池をパッケージ化し、無電化地域のインフラ電源になる「パワーサプライステーション」、無電化地域の生活照明、電源として貢献する「ソーラーストレージ」をはじめ、現地ニーズに合わせた商材を提供しています。

これらにより教育基盤の確立と収入増に貢献し、コミュニティの自立を支援するとともに、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成にもつなげていきます。

ケニアの村にあかりが灯る!

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写真:除幕式の様子

無電化地域ソリューションの対象地であるケニア共和国ナロク県エンクトト地区で2019年1月29日に開始しました。ケニアは、インドネシア、ミャンマーに続いて3カ国目の対象国となります。

ナロク南準県エランガタ・エンテリット地域エンクトト地区の小学校で行なわれた寄贈式典では、パナソニックの太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムやソーラーストレージ、ソーラーランタンなどをケニア共和国ナロク県エンクトト地区イルキマティ村に寄贈しました。

式典にはケニア政府、在ケニア日本大使館、JICAケニア事務所の関係者や来賓など約300名の方々が出席し、太陽光発電・蓄電システムのスイッチが押され、エンクトト地区で初となるあかりが灯った瞬間、住民や子どもたちから歓声が沸き上がりました。

寄贈式には、システムを設置したイルキマティ小学校の生徒も参加し、踊りを披露したり、挨拶をしました。生徒代表のスピーチでは、「あかりが使えるようになり、もっと勉強することができます。診療所では、冷蔵庫で予防接種のワクチンを保管できるようになり、私たちの健康を守るより良いサービスを受けられるようになります」と喜びを語りました。

寄贈概要

  • 太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステム:2台 (イルキマティ小学校、エンクトト診療所 各1台設置)
  • ソーラーストレージ:7台 (教会で実施の識字教室に活用予定)
  • ソーラーランタン:150台 (イルキマティ小学校に子どもが通う150世帯へ寄贈)
  • その他電設資材など

あかりを通して”くらしアップデート”を実現を目指す!

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写真:ソーラーポンプシステムでくみあげた水を活用する灌漑用の水道管を手に。福田氏(右)木内(左)

ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長を務める木内真理子氏は、「日本が世界に誇る技術を持ったパナソニックとパートナーシップを組ませていただき感謝しています。互いの強みを活かして実施する本事業を通して、これまでワールド・ビジョンが展開してきた活動を基盤に、より幅広い課題に取り組み、より大きなインパクトをもたらすことができると期待しています。

電気がここイルキマティ村にもたらす可能性は、計り知れません。これから2年間、多くの方々の協力を得ながら、電気を活用して教育、保健、栄養、生計向上など多岐にわたる活動を実施してまいります。地域の課題解決と発展に貢献し、イルキマティ村の子どもたちが夢を追いかけられるよう、全力を尽くします」と意気込みを語りました。

またパナソニック ブランドコミュニケーション本部 CSR・社会文化部 部長の福田里香氏は、「ワールド・ビジョン・ジャパンとの協働により、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムやソーラーストレージ、ソーラーランタンなどをアフリカで初めて、このケニアのイルキマティ村に届けることができたことを大変嬉しく思います。

あかりや電気により、識字教室などの学習支援や農業・養鶏等の経済向上の支援、安心・安全な暮らし環境の実現に向けて、“くらしアップデート“をコミュニティの皆様と共に実現していきたいと思います。そして将来イルキマティ村の子どもたちがこの村、ケニア、そして世界を担っていく姿を思うと今から楽しみです。」と述べました。

パナソニックとWVJは、2020年9月30日(水)までの2年間、エンクトト地区において本プロジェクトを実施し、同地区の電気を活用した収入創出活動や夜間識字教育の実施により、人々の生活改善およびコミュニティの自立に貢献します。


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