ケニアでビジネスをしている松本義和です。今回は私が経営しているHONDAのバイクショップで起きた問題について書きたいと思います。バイクショップをしているといろんなことで問題に直面します。はっきり言って問題がない日はありません!その中の1つを書いて行きます。人助けをしたはずが、こんな方向になっちゃうこともあるのか!?と思って頂ければと思います。

怪我したライダーをなんとか助けたい!

あるHONDAを乗ってバイクタクシーをしているAさんがいました。Aさんは交通事故を起こし、大きな怪我をして入院しました。坂道を下っていたときにブレーキが切れてそのまま転倒したそうです。お客さんに大きな怪我はなかったと聞いています。

バイクは下記のようにボコボコになっています。バイク保険に入っていなかったので、修理代は自己負担になります。

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よく聞くと、前輪か後輪どちらかのブレーキは事故の前から切れていたそうです。修理代をケチって修理していなかったのです。なので、事故をおこした時に残りのブレーキが切れて、全く減速できない状態になっていたのです!考えるだけで怖いです。。

なんとか助けて欲しいとバイクタクシーのSACCO(組合のようなもの)から依頼がきました。このSACCOはケリチョタウンのバイクタクシーのまとめ役になっており、少し力があって怖い人もいます。

依頼の内容はこうです。

  • バイクを修理して欲しい。
  • 修理代を分割払いにして欲しい。

SACCOはバイクタクシーのライダー達にも影響力を持っていますので、簡単に断ることもできないことと、入院中のバイクの持ち主(Aさん)は当分の間、片足が動かないのでバイクでの収入が入らず、バイクを修理して他のライダーに渡してそこから収入を得るしかできないと言うのでした。

修理代は3万円ちょっとでした。私もライダー達の助けになることがしたいという気持ちもありましたので、SACCOが保証人になってくれるのであれば、OKという風にしました。

そして後日、Aさんの入院代金をみんなで助け合うというハランベーに参加しました。

ハランベーとは、ケニアではよくある集会です。寄付金を集める時に、友人や知り合いを招待して、みんなで寄付をし合う会のことです。誰かが結婚するや、留学するので学費の援助や、こういった入院代金が払えない時などに開催されます。

そこに参加して、私は12,000円以上寄付しました(あまり金額の話をするのは、いやらしいですが(笑))。寄付した金額は全体に公開されますが、会場の中でダントツに多い金額でした。

Aさんの奥さんからもすごく感謝していただき、会場を仕切っていたSACCOの人も、HONDAは修理代も分割にしてくれという要求に応じてくれたんだ!!もう私たちはこの会社とやっていく以外にないだろ!!

皆で恩返しをしていこう!!HONDAのバイクを買おう!!と、いう感じで盛り上がりました(笑)

私はその会場でメンテナンスの大切さを強調しました。

2度と同じような事故を見たくないと。

かなり甘い考えですが、ここからうちの店の信用が生まれ、ここからうなぎ上りに売り上げが上がっていくという、ドラマのような想像を少ししました(笑)

無事契約!返済もスタートしたが、結果は…

バイクを修理して、毎週1,500円を返済するという内容で契約書を交わしました。

1週目の支払いされましたが、2週目は1,000円しか支払いがなく、、、毎週催促をしないといけないようになり、徐々に金払いは悪くなりました。

1カ月間で500円しか払わないこともありました。SACCOにも協力を求めましたが、あまり状況は変わりませんでした。

半年が経過して半額ほどの支払いしかありませんでした。

SACCOからも支払いがないので、契約書に書いていた通りに、バイクを回収してそれを販売するという行動を起こしました。

一旦バイクを回収すると、クレームの嵐になりました。

なんとひどいことをするんだ!!という感じです。

ついにSACCOの代表もショップに乗り込んできて来ました!

代表「うちの者のバイクを回収したって本当か?俺に許可なくどういうことだ?」

MAXY「契約書にSACCOもサインしたよね?」

代表「サインしたあの幹部はもうSACCOの一員ではないから関係ない。すぐにバイクを返せ!」

MAXY「それはできないよ。代表からもAさんにお金を払うように話して下さい。残金全て払わなければ、私はバイクを返せません。」

代表「契約書出してみろ。不当な利子乗っけてると認めないぞ。」

MAXY「この契約書を見て下さい。あと全ての修理部品リストとAさんの支払いリストです。こちらとしては何も間違ってないし、利子も取っていない。恩を仇で返されているような感じです。ハランベーでも僕は寄付したよ。」

代表「俺はあの場にいなかったから聞いた話だけど、寄付は2,000円だろ?」

MAXY「どういうこと?僕は12,000円以上したよ。なんでそうなるんだ?」

こちらの契約書や金額に間違いがないことを確認して、代表は出直すっといって帰っていきました。

その後、ケリチョ警察だと名乗る人からも電話があり、不当な回収なので、バイクの返却をするよう求められました。

私も納得いかないことに落ち着いて話ができないので、「警察ならいますぐそいつを逮捕してくれ!!被害者はこっちだ!!」などと言って、要求には応じませんでした。

何がどうなったら、こうなるんだ??(怒り!!)

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人助けは綺麗ごとだけじゃない!?

修理金額が大きくないので、お店が潰れるとかにはならないですが、これが大きな金額でしたら、すぐに店は潰れていました。

もちろん甘い想像は現実にはならず、売上の方もまだまだ厳しい状況が続いています。。。この後も、いろいろ揉め事が起りました。店の中で数人が口論になることも。。。

ちなみに最終的にこの問題は、Aさんがバイクを売って支払いをするという事でしぶしぶ納得をして、解決しました。

この出来事から、改めて人助けは綺麗なことだけではないと痛感しました。

そのくらいの金額なら、バイクを返してあげればと思うかもしれませんが、私はビジネスをしているので、それでは何の意味もなくなると思いました。

私は人助けになるビジネスはしたいですが、人助けのボランティア活動をしているのではありません。

いろいろ考えさせられる事件でした。

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松本 義和

松本 義和

Managing Directorマクシー(MAXY)
2014年11月からアフリカのケニアでビジネスをしている松本義和です。 ドライバー付きレンタカー、車の輸入販売、バイクショップ経営などいろいろなことに挑戦しています。日本人の中では、なかなか珍しい経験をしているので、私が勉強したこと感じたことなどを記事に書いて、今後ケニアやアフリカでビジネスを検討している人に少しでも参考になれたらと思います。