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国際協力機構(JICA)は3月4日、モロッコ国の首都ラバトにてモロッコ政府との間で「緑のモロッコ計画(農業セクター改革)支援プログラム」を対象として最大163億4700万円の円借款貸付契約に調印したと発表しました。

農業に依存するモロッコ経済の現状とは。

アフリカの北西部に位置するモロッコでは、農業セクターがGDPの13%、輸出の11%、就業労働人口の25%(約300万人)を占めており、モロッコ経済にとって重要なセクターとなっています。しかし、多くの農業従事世帯は、小規模農家で天水に依存する農業を営んでいるため、干ばつ時には収穫量が通常の50%程度に落ち込むなど、生産高が不安定な状況です。これがモロッコのGDP成長率にも大きな影響を与えています。

またモロッコの貧困層の4分の3が地方農村部で暮らしており、都市部住民との収入格差が課題となっています。このような状況の下、地方農村部での雇用創出を含む包摂的な農業振興が必要とされています。

緑のモロッコ計画で農業セクターに改革を!

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モロッコ政府は、2020年を目標年とした「緑のモロッコ計画(Plan Maroc Vert:PMV)を推進しています。計画に基づき、農業の近代化による高付加価値・高生産農業の育成や小規模農家の経済システムへの参加促進のための改革を進めています。

今回のプログラムでは、「農業セクターの持続可能な成長」及び「農業セクターのバリューチェーン強化とインクルーシブな開発」に関連する政策アクションを設定し、これらのアクションの達成を確認した上で、円借款が供与されます。これらのアクションの実現を後押しすることによって、農業セクターにおいて若年層、女性、小規模農家の経済参画を促す包括的な農業振興を図り、モロッコの持続的な経済成長及び社会的安定の実現を目指しています。

また、本プログラムは、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(Accelerated Co-Financing Facility for Africa (ACFA))」に基づくアフリカ開発銀行との協調融資スキームにて実施されます。

モロッコでのJICAの取り組みについて

JICAはこれまでモロッコの農業セクターに対し「国家農業信用計画」や「アブダ・ドゥカラ灌漑事業」などの円借款事業や、無償資金協力、技術協力、ボランティア派遣などを実施しています。現在は、点滴灌漑の普及等を支援する「アブダ・ドゥカラ灌漑地域における灌漑システム向上プロジェクト」を実施中です。本プログラムの政策アクションには、同プロジェクトの成果である「節水及び農業水利組合の能力強化に係るマニュアル」の承認等を設定することで、JICAは複数の協力スキームを戦略的に活用し、農業セクター改革の促進を図っていきます。


引用元:JICAニュースリリース

1st Photo credit: DarkB4Dawn via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND
2nd Photo credit: World Bank Photo Collection via Visual hunt / CC BY-NC-ND

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