インド洋に浮かぶアフリカの楽園セーシェル!水産セクターへの巨額支援で関係強化を狙う。

seychelles-beach-beautiful-beach-indian-ocean

アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島国であるセーシェル共和国は22日、首都ビクトリアにおいてJICA(国際協力機構)と最大14億6,000万円の無償資金協力を締結しました。この資金はセーシェルの2大主要産業の1つである水産業セクターで活用されます。アフリカの楽園とも言われるセーシェル諸島は、経済の二本柱である観光業と水産業を今後の重点分野と位置付け,GDPの倍増を掲げた政策を実施しています。

アフリカの楽園!海が美しすぎるセーシェル諸島とは。

7455655122_18d00b6e6c_b

セーシェルは、アフリカ大陸から東に約1,300kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々で構成された国です。種子島と同じくらいの国土面積(約460平方キロメートル)に約9.2万人が暮らしています。セーシェルは「インド洋の真珠」と呼ばれるほど美しい海を持っており、ヨーロッパからの観光客に大人気のスポットです。

一般的にアフリカのイメージとは遠く、アフリカで唯一の高所得国でもあります。世界銀行によると、2014年の1人当たり国民総所得は14,100米ドルで、高水準の国民所得を誇っています。

第二の産業である水産業セクターに注目!

セーシェル政府は,GDPの倍増を掲げた国家開発計画「Seychelles Strategy 2017」において,経済の二本柱である観光業と水産業を今後の重点分野と位置付けています。セーシェルがインド洋における主要な水産加工の拠点となる目標を掲げるとともに,水産分野の開発政策「The Fisheries Policy」(2005年)において,新規漁港の開発及び既存漁港のインフラ改善を通じた持続可能な漁業開発の促進を重点事項として掲げています。

マヘ島の漁港を拡張へ。巨額支援で関係強化を図る!

11173669336_c4b0390ce6_b

セーシェルの第二の主要産業は漁業で、エビやマグロを輸出しています。今回の事業「第二次マヘ島零細漁業施設整備計画」では、首都ビクトリアがあるマヘ島のプロビデンス港において,漁港の拡張や水産施設の整備を行います。増加する漁船の係留場所の確保や効率的な漁港運営、産物の品質確保を図ることで、水産加工を含むセーシェルの水産業の発展への貢献を目指しています。

日本は、2013年に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)での日・セーシェル首脳会談で、水産分野における協力関係を表明していました。主要産業である水産業について水産復興支援を実施していくことを基本方針としており、セーシェルの経済多角化を支援することで、水産分野における二国間関係強化を図る狙いがあります。


引用元:JICA ニュースリリース/外務省報道
2nd Photo credit: MrFederico via VisualHunt / CC BY-NC-SA
3rd Photo credit: D-Stanley via Visualhunt.com / CC BY

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください