アフリカっぽくないアフリカのボツワナから、協力隊っぽくない活動をしているデザイナーがリポートします。

はじめまして。

伊藤洋美と申します。

ボツワナ現地での名前はアメ(Ame)といいます。

2014年7月からボツワナ共和国に派遣されている協力隊員です。
職種はデザイナー。
国立博物館に勤務しています。

ボツワナ?どこそれ?

ここです(Googleマップ)
アフリカの中でも歴史に残るような戦争、紛争、アパルトヘイト、虐殺などおこった事がなく、ハイパーインフレや独裁政権、飢餓、自然災害とも無縁で、教科書にも新聞にも情報サイトにも良くも悪くも名前が出てこない国のため、はじめて聞く名前という人も多いと思います。というか私もそうでした。

2001年に日本の国債格付け上回ったことで、ちょっとだけ日本の経済界では有名になった中所得国です。

真っ平らで山がない国です。国土面積は日本の1.5倍、人口は203万人程度、名古屋市と同じくらいの人口です。(※Wikipedia日本の市の人口順位参照 2016年4月現在)

ちなみに隊員派遣は年間10名程度とボツワナ隊員は少ないです。

Botswana

 アフリカらしい点はサファリ

北部はゾウ密度世界No.1です。政府が環境保護に手厚いせいか、異様に増えてしまったようです。

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 アフリカっぽくない観光地はこちら

マカディカディ塩湖です。南米ウユニ塩湖の影のライバルです。

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 アフリカっぽくない中所得国ぶり

独立は1966年。独立の翌年にダイヤモンド鉱脈がみつかり、初代大統領が公共福祉に利益を還元し、利権がらみの紛争などがおきなかったため、究極に平和な国ができました。

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 そんな中所得国にJICA必要なの?!

って思いますよね。でも、ダイヤモンド価値が落ちてきているのと、何より、ダイヤモンド以外の産業が育っていないという問題を抱えています。これ結構根が深いです。おいおいこれは書いていきます。

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 デザイン職って、協力隊にそんなのあるんですか?

はい。派遣前によく言われました。少ないですがあります。
大体10名前後が常時世界のどこかに派遣されています。派遣中の隊員は大体2100名程度なので希少職種です。

デザインと一口に言ってもプロダクトデザインや広報系、教職やクラフトなどもひとまとめで募集されているので、仕事内容はバラバラです。また、途上国相手にデザインなどかじったことのないJICAのスタッフがヒアリングして書いている要請ですので、実際の内容との差異は当然でてきます。

とはいえ、デザインはそもそもは何かの問題を解決すること。自力で仕事をつくったり見つけたりするのが仕事だったりするので、たとえ要請内容が想像と違っていても状況に応じて結局なにかしらやるべきことはでてきます。

私の専門はグラフィックですが、映像やWeb制作、写真も自力で撮っていることがあります。決して専門というわけではないのですが、他に人材がいないのと、ボツワナという国をよりよくしようと考えたときに「この案件は映像のが伝わるだろう」という判断をしているだけです。

活動でつくったものや活動の細かい話はブログに書いていっていますのでそちらもよろしくお願いします。↓

ブログ:「もし、日本のデザイナーがアフリカへ行ったら」

 協力隊になる前

私は前職は広告制作会社でデザイナーをしていました。代理店の下請けしたり、ちょっとだけ代理店業務もやっていた小さな会社です。小さいので結構なんでもやっていました。

その傍らでカンボジアのNGOの広報活動も手伝っていました。実は母親がカンボジアの元シニアボランティア、父親(故)はカンボジアNGOの元代表という家庭環境です。

日本で広告業でデザイナーやっていると、社会問題や環境問題にどうしても逆の位置にたたざるえなくなってしまう。でも途上国支援の現場を知らないし、そういう知り合いも少なかったので、社会問題の解決にデザイナーが役に立てる仕事のやり方はどうしたらいいかわからなくて、とりあえず一度は現場みないことにはどうしようもないので協力隊にきてみました。

前の職場は「協力隊」や「ボツワナ」「JICA」というワードからほど遠く、辞めるときの最初の説明では全員、目が点になっていました。

みんなが払ってる税金で運営されてる協力隊事業のことを、これだけの人が知らないという点はどうにかしていくべきだなとその時から感じ、ブログやSNS、ここを含む投稿サイトに積極的に露出していこうと考えています。

よろしくお願いします。

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