3.断食が年に180日間

エチオピア正教会はキリスト教会の中でも厳しいとされる断食があります。普通の信徒と聖職者の場合では求められる断食のレベルが違うようです。

聖職者の場合、年間250日ほど断食すべきとされる日があるそうです。でも、一般の信徒は180日くらい。

まず、毎週水曜日と金曜日は断食日です。そのせいもあって、ローカルのエチオピア料理屋に行くと、水曜日と金曜日はメニューに肉料理が載っていても肉がないと言われることが基本です。そういう時はムスリムのお店に行かないと肉は食べることができません。

毎週2日断食しても、年間52週として、100日しか断食できません。180日間断食するには、他の断食日に従う必要があります。

主な長期の断食日にはこんなのがあります。

1)イエス聖誕祭前の断食

エチオピア正教のクリスマスはグレゴリオ暦の12月25日ではなく、1月8日です。この日までの43日間断食するのが聖誕祭前の断食です。

2)イースター前の断食

エチオピア正教のイースター(復活祭)はカトリックやプロテスタントのイースターとやっぱり違います。例えば、今年はカトリック・プロテスタントのイースターが2016年3月末でしたが、エチオピア正教のイースターは4月末です。そして、復活祭までの55日間断食をするのです。

他にもイスラム教のラマダンあたりにする40日ほどの断食や、2週間ほどの断食などいろいろあります。

4.断食には何を食べる?

ここでいう断食は必ずしも一切ものを食べない「絶食」ではありません。そんなことしたら死んじゃいますよね。

インジェラ
エチオピア料理といえばインジェラ。写真は肉や卵もある豪華版。

断食日には、一日一食(夕方もしくは15時以降)とされ、肉類、卵、乳製品など動物性たんぱく質を口にしない。ただし魚に関しては、食べても良いとする者もいれば食べてはいけないとする立場もあったが、1993年、総主教アブナ・パウロスが公式に禁止した。(石原美奈子編「せめぎあう宗教と国家-エチオピア神外の相克と共生」)

エチオピア人と地方出張に行くと、そもそも同じレストランで食べようとしないことが多々あります。それは、断食中で一緒に食べられないから。また、断食中でも関係なく肉も食べるし酒も飲むエチオピア正教徒のエチオピア人もいます。その場合、厳密な意味での正教徒ではないのかもしれませんが。

5.6時が12時

時間も厄介です。普通でいうところとの朝6時はエチオピアでは12時です。昼の12時は6時です。

6時間ずれているんです。

日本との時差も6時間ですが、エチオピア人が普段使っている時間は、世界基準的なエチオピアの時間から6時間ずれているんです。

だから、エチオピア時間は日本時間と同じなんですね。


エチオピアを理解するにはエチオピア正教を理解する必要があるのでしょうね。

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Itsuro Takahashi
1974年生まれ。開発協力ワーカー/ブロガー。 主に村落開発、水・衛生をフィールドに、インド、ザンビア、エチオピアに駐在。タンザニアでは主夫・子育てを2年間経験。趣味はサッカーと読書。関心事項はローカル、社会起業、ファンドレイジングなど。