アフリカにて水に関する仕事をしています。

2016年5月に初めてウガンダに行ったときに不思議な光景を目にしました。
…その後ウガンダを知っていくと、別に不思議ではないのですが、到着して3日目に目にした光景でとても不思議に感じました。

ウガンダーGogonyo地図 google map
(Google mapより)

Gogonyoという村に移動中の車から発見した女性を何気なく写真にとり、後で見返すと面白いことを発見しました。
この女性、頭に20Lのプラスチックの管を乗せ、井戸から帰ってきたところです。

足元を見ると裸足で移動中の様です。

水運ぶ女性 携帯電話片手に 裸足で

しかし、最も注目してもらいたいのは、彼女の左手。

そう、この女性、頭に20kgの加重掛かって、
裸足で移動中に通話中なのですね。

僕にとってこの光景は異様です。

『アフリカ人が携帯もっているのがそんなに異様か?』

というわけではありません。

uganda mobile phone owner (2014,PEW Research Center)

(PEW Research Center[http://www.pewglobal.org/]より)

去年のレポート(データは2014年のもの)ですが、
アフリカではこの数年で携帯の所持率がガンガン上がっています。

ウガンダでは65%の人が携帯電話をお持ちだそうです。

なのでちょっと田舎へ行ったぐらいで
『うわ!携帯持っているよ!』
とはなりません。

興味深いのは、
持ち物です。

彼女は、裸足です。

そして、プラスチック容器で20kgの水を運んでいます。

つまり、靴を買うお金よりも、
水を家にひくお金よりも、
携帯電話を購入する・使う事に優先的にお金を使っているわけです。
(こちらではプリペイド式が主流です。)

彼女にはインタビューはできませんでしたが、
近くのホテルのスタッフに尋ねたところ、
200,000UGXの月収の人は30,000UGX程を携帯に費やしているそうです。
(1UGX=0.03円、2016年5月)

収入の15%を携帯に費やしています。

しかし、彼女が歩いていた地域にはホテルなどはありません。

あるものと言えば、ちょっとした生活用品・お菓子などを売っている商店、学校、病院、教会、モスクです。

同程度の人口の村で、小学校の先生にインタビューすると、
33年勤務して、収入は120,000UGX/月だそうです。
日本円に直すと約4,000円です。

ウガンダで学校の先生は結構いい職業です。
大学へ行かなければなりませんので。

ですので、写真の女性の月収はせいぜい多くても100,000UGXとし、
30,000UGX使っているとすると、収入の30%にも上ります。

日本で、給料の30%を費やすものと言ったら、家賃などですね。

民家
(ちなみにこちらは、ウガンダの一般的な民家。煉瓦造りの物が多く、99%一階建て。)

それほどの感覚で携帯電話を所持しているという事です。

ウガンダで中古車のビジネスをされていた方の言葉ですごく心に残っている言葉があります。

『アフリカの人はエンターテインメントにお金を使います。』

携帯電話は、もはや生活必需品ですが、靴よりも優先して携帯電話を買うのかな?という疑問があります。
水を家にひくには相当なお金が必要で、ウガンダの田舎では相当な高所得者でないと可能ではないのですが、靴より携帯電話…。

この違和感こそ、日本とアフリカに存在するギャップなのですね。

ちなみに携帯電話は、安いもので40,000UGX、高いもので2,000,000UGXの物があるそうです。
携帯電話屋さん、携帯電話にお金をチャージするためのお店は2000人規模の村になるとだいたいありますし、村になくても、10kmも移動すればお店は見つかります。

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sena taga

sena taga

アフリカで、雇用を生み出すためのアレヤコレヤを考えている25歳です。 (日本における貧困問題についても興味があります。) ウガンダ・南スーダンに行くチャンスが何回かあるので、その時に記事を書きます。 教育、水事情、雇用に関する記事を、 【観察】、【聞き取り】 を基に書いていこうと思います。 ですので、一般的な事は情報だけを基に記事は書きません。 記事には、必ず僕と出会ったアフリカ人に御答え頂いたデータを含みます。 かなり偏った僕の意見も書いて参ります。 僕が記事で大切にしていくのは”情報の出所”です。写真は引用がない限りすべて、僕が直接撮影したものを使います。