モーリタニア・イスラム共和国政府は、国際協力機構(JICA)との間で「国立ヌアクショット公衆衛生学校拡張・機材整備計画」を対象として最大11億8,200万円の無償資金協力の贈与契約を5月9日に締結しました。これは首都アヌクショットの国立ヌアクショット公衆衛生学校に新校舎を建築し,教育用機材を供与することにより,質の高い看護師、助産師を育成する環境を整備することで、都市部における貧困削減を目指しています。

子どもや妊産婦の死亡率が未だ高い、モーリタニアが抱える課題とは!?

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アフリカの北西部に位置しているモーリタニア・イスラム共和国(通称:モーリタニア)は、日本の約2.7倍の国土に約397万人が暮らしています。アフリカ世界とアラブ世界の一員であり、アフリカ連合とアラブ連盟に加盟しています。

モーリタニアでは、5歳未満児の死亡率や妊産婦死亡率が依然として高く、保健人材開発及び保健サービスの提供が緊急の課題となっています。モーリタニア政府は,「保健人材開発戦略」(2006~2015年)や「国家保健開発計画」(2012~2020年)を策定するなど、保健人材開発に取り組んでいますが、人材育成環境整備は未だ不十分な状況です。

保健人材の育成へ!国立ヌアクショット公衆衛生学校拡張・機材整備計画とは!?

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今回、両国の間で締結された「国立ヌアクショット公衆衛生学校拡張・機材整備計画(Project for Extension and Equipment Provision for the National School of Public Health of Nouakchott)」では、首都ヌアクショットにある国立ヌアクショット公衆衛生学校(ENSP)の新校舎の設立や教育用機材の給与を行います。

ENSPは、モーリタニア・イスラムの公衆衛生学校の中でも中心的な役割を担っています。現在、約370名の定員に対し850名以上が在学している状況にあり、今後もさらに増加する見込みです。教室の不足により時間外の授業の実施を余儀なくされるなど、学習環境が悪化しています。これに加え、実習用機材等の不足も深刻であり、カリキュラムに対応した授業が実践できない状況にあるため、施設拡張や機材整備による教育環境の改善が必要となっています。

今回の事業によって教室や実習室等を拡張し、実習用機材等を整備することで、収容可能な生徒人数が約1,220名に増加します。同時に、実習用機材等を用いてカリキュラムに対応した実践的な授業が可能になることで、同国における保健人材育成機能が強化されます。

同校の教育環境の改善とともに保健人材の育成数の増加を図ることで,質の高い保健医療サービスの提供につながるだけでなく、都市部における貧困削減に繋がると期待されています。


引用元:JICA ニュースリリース / 外務省 報道資料

※写真はイメージです。
1st Photo credit: John Spooner via Visualhunt / CC BY-NC
2nd Photo credit: EU Humanitarian Aid and Civil Protection via VisualHunt / CC BY-NC-ND

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