命の危険が迫る!?あなただったらどうする?~ガーナの首都アクラで遭遇した、ある事件より〜

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Memawoakye!!(メマヲマーチ!!)西アフリカのガーナ共和国より、おはようございます。
雨季に入り涼しくなり遂に安眠を手に入れました、幸せ。
協力隊員の小林です。

さて、今日は先日アクラで起こったある事件について書こうと思います。
先日交番に行く羽目になったのはこの事件のためだったんですね。
(参照:ガーナの交番に行った話。〜初めて見た闇の部分に、ガーナの未来について考えさせられた〜)。

ある日のこと・・・

その日は、久々に近所の同期隊員と共に首都アクラにあがった日で、「あれを食べたい!」「これを買いたい!」と羽を伸ばしていました(任地ではいろいろ制限があるので、ね)。

十分満喫したところで、17時頃バス停でタクシーを捕まえようとしていました。
白人だということもあり、値段をふっかけられなかなかうまく交渉できずにいるところ、1人の男性に話しかけられました。

この男性はある病院へ行くところだと言い、私たちの向かおうとしていたのと同じ方向だったので、彼に値段交渉をしてもらい一緒のタクシーに乗り込みました。

※これはJICAルール的にはアウトだったということで、後でお叱りを受けました。同期の男性隊員と一緒だったということもあり油断してしまいましたが、以後気を付けます。任地ではルートタクシーという乗り合いのタクシーがあり、それは許可されているのですが、アクラでは知らない人と同じタクシーに乗るのはアウトです!

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※写真はイメージですPhoto credit: Felix Krohn

車中での彼の話

  • 自分はトーゴ人だ。
  • 今日ガーナに到着した。
  • 荷物をいっぱい持っていてバス停で思わず地面に置いたバックを1つ、誰かに盗まれた。
  • 糖尿病患者でインシュリンもそのバッグに入っていたので、困っている。
  • 今から病院で相談するところ
  • 仕事はテレコミュニケーション
  • 日本にも1週間ほど滞在したことがある。

手にしていた携帯電話や時計から裕福であることが伺えました。

ここでは日本について知っている人は決して多くなかったこともあり、話は盛り上がり、
「ここが日本だったら、荷物をなくしても必ず戻ってくるんだぞ。すごい国なんだぞ。」

なんて力説も始まり、すっかりいい気分になった私。笑

インシュリンが必要!?

目的地に着いたので、トーゴ人の彼と別れ私たちだけ途中下車しました。

しかし、道路を渡り歩いていたところ、後ろからさっき別れたはずの彼が慌てた様子で追いかけてきました。
聞けば、「インシュリンを買うお金がないことに気が付いた、お金を貸してくれないか」と言う。

私たちは戸惑ってしまった。というのも、インシュリン詐欺が横行しているというのを、赴任前のオリエンテーションでJICAスタッフから聞いていたからだ。

その名の通り、インシュリンを買うお金がないと言ってお金を横領する悪質な詐欺だ。

ただ彼とはもはや知り合いじゃない。
タクシー内でいろいろ話したし、その時は一ミリもお金の話は出なかった。それにいい人そうだ。

という気持ちも混ざりこむ。

そこに「嘘じゃない。これから一緒に病院に行ってくれないか。目の前で血糖値測るから。」
と言ってきた彼。そこで一緒に乗り合いバスに乗り近くのクリニックに向かうことにした。

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