適切なパートナーとなるSACCOを見つけることが、事業成功の鍵
SACCOとは、1980年代にノーベル賞受賞者でマイクロファイナンスの先駆者であったムハンマド博士によって構築された、ユニークかつ民主的な自助組織です。SACCOのメンバーは強く結束した共同体を形成し、その管理・運営、出資もメンバーの共同で行われます。
アイディオロジー・インターナショナルの塩光氏によると、「SACCOは、タクシー業界、農業界、工芸、鉄鋼業など、ウガンダのさまざまな業界に存在します。行政の監督機関に登記されている組織であるため、日本企業が接触をするのは決して難しいことではありません」という。「課題となるのは、適切なパートナーとなるSACCOを見つけること、彼らの信頼を得ること、技術や専門知識を伝えていくことです。スマイリーアースの成功は、ウガンダをよく知る人の仲介によってこれらの課題を乗り越えた好例だと言えるでしょう」。
今後期待される、日本とウガンダの協力!
日本人従業員が4人しかいないにも関わらず、スマイリーアースのウガンダでの存在感は非常に大きく、2015年9月には、公務で日本訪問中のムセベニ大統領が奥氏と面会し、ウガンダへの貢献に対して直接感謝を述べました。
アケチ=オクロ大使は、今回のプロジェクトへの決意を次のように述べました。「私たちウガンダ人は、戦後、そして東日本大震災後の日本の強さを心から尊敬しています。私たちは今こそ、日本人から学ぶときだと思います。日本人にならって、成長する準備はしっかりと整いました。スマイリーアースのようなビジネス・パートナーシップがこれからもさらに構築されていくように、East x Eastプロジェクトへの着手を契機に、私たちも大使館を挙げて力を注いでいきます」。