駐日ウガンダ大使館が、日本の中小企業のウガンダ進出を支援するキャンペーン、「East x Eastプロジェクト」を2016年5月から開始しました。東京とウガンダに拠点を置くコンサルティング会社であるアイディオロジー・インターナショナルとパートナーを組み、成功事例に基づく進出戦略や人脈を提供します。
トレンドになりつつある日本からウガンダへの動き
2014年から2015年の一年間で、ウガンダに登記された日本企業の数は2倍に増加しました。ウガンダ大使館とパートナーを組んでいるアイディオロジー・インターナショナルの代表取締役社長の塩光氏は、「これから先何年にもわたって、ウガンダに進出する日本企業の数は増え続けていくだろう」と推測しています。さらに、「第1陣としてウガンダに入った日本企業は、すでに現地で事業を展開し、優れた成果を上げている」と話しました。
ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領も、もっと多くの日本の企業家をウガンダに歓迎したいと公式に発表しており、まさに今こそ、日本の中小企業がウガンダに参入に目を向けるべきだと言えます。
ウガンダで成功を収めた、従業員たった4人の大阪企業
ウガンダに進出した企業の一例が、大阪に拠点を置く家族経営の小企業 株式会社スマイリーアースです。高品質な100%オーガニック綿をウガンダから仕入れ、バスタオルやベビー用品等を製造しています。日本国内では、泉佐野市に工場を持っており、そこで働いている従業員はたったの4人。綿栽培の農場、綿花から種子を取り除くジニング(綿繰り)工場、紡績工場はウガンダ北部のグルー地方にあり、地元住民の大きな収入源となっています。
スマイリーアースの代表取締役、奥氏はウガンダで事業を始めるに至ったきっかけを次のように語っています。「泉佐野市にある私たちの工場は、設備と技術は持ち合わせていましたが、一つの問題を抱えていました。100%オーガニックの綿を使った製品を作ることにこだわりを持っている私たちにとって、求める質の綿を、必要なだけの量手に入れるのは非常にコストが掛かる困難なことだったのです。
しかし、日本とウガンダ間のビジネスに40年携わり「ウガンダの父」と呼ばれる柏田 雄一氏がウガンダの綿農家のSACCO(Savings and Credit Cooperative Organizations)を紹介してくれたことで、この問題を解決することができました。」
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