日本人のためのアフリカお仕事紹介第三弾!民間企業でアフリカと関わる!-ODA専門商社のお仕事-

エチオピアでの職務内容

商社での普段の仕事は主に事務所内での作業なので、現地出張はモチベーション維持のためにも貴重な機会でした。

まず首都アディスアベバでエチオピア政府側のカウンターパートである某省に出向き、担当者と予定を詰めます。全国9か所をどの順番で周り、某省から誰が同行するか等々。

それからエチオピア国内の輸送業者に出向き、日本から海上輸送した機材が揃っていることを確認したのち、各地への配送時期を指示。そして、いざ引き渡し巡業へ!

この時は地方に点在する職業訓練校が機材の最終仕向け地だったので、外部エンジニアを伴って陸路で地方巡り。途上国の地方を訪れるのは初めてだったので、移動中も車窓の風景にワクワクしっぱなしでした。

そうして、各地に機材が到着する日に合わせて我々も現地入りし、訓練校の担当者と某省の担当者立ち合いの元、ひとつひとつの機材を開梱し、現物を確認しながら引き渡し証にサインを取り付けていくのです。並行して、必要に応じてエンジニアが使い方を説明したり据付を指示したりします。

業務自体は地味ですが、訓練校職員の人々が機材を受け取って目の前で喜んでくれることが、私にとって何よりの報いであり、この仕事のやりがいを感じる瞬間でした。

そんなこんなで結局1か月半ほどエチオピアに留まり、気付けばすっかりアフリカに魅了されていました。

Ethiopia 353(写真:伝統衣装の白いコットンを身にまとった人々。2010年撮影)

アフリカお仕事紹介まとめ

商社での仕事は私の働く姿勢の基礎を作ってくれましたし、とてもいい経験をさせてもらったと感謝しています。でもやはり企業は企業、お金儲けに興味のない私にはどうにも水が合わず、その後ほどなくして転職に至りました。

過去の記事でご紹介したように、その後政府系機関での仕事を経験し、修士課程を経て現在非営利組織で働いているわけですが、正直今も、今後の道筋を模索中という感じです。

考えてみれば当然のことですが、営利企業、政府機関、非営利組織、それぞれに利点もあり、動かしがたい限界もあります。

ついでに言えば、学生の身分で論文の実施調査をした時は完全に自分の関心だけに沿って動けたし、組織に所属してしまうとできないことが色々でき、とても良い経験になりました。

今回まで三回にわたってアフリカのお仕事紹介をしてきましたが、この記事を読んでいる皆さんがこれからアフリカで働くことを考えるとき、今自分がしたいのは果たしてどういう仕事なのかを見極める一助になればいいなと思います。

 

ということで、次回からはランダムに思いついたネタを発信していきます。

引き続きお付き合いお願いします!

SJ


過去記事はこちらから!

第1回:日本人のためのアフリカお仕事紹介第一弾!NGO職員はサラリーマン!
第2回:日本人のためのアフリカお仕事紹介第二弾!公的機関でのお仕事 -外国人を虜にするアフリカの魅力とは-

こちらもオススメ関連記事!



1  2

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください