言葉は文化を映す鏡!ガーナで浸透する英語と薄れゆくファンティ語の現状を考える。

☀ 大切にしたい現地語 ☀

このように言語って面白いなあと感じる毎日ですが、少し気になっていることがあります。

ファンティ語を勉強し始めた頃、同い年のジュリウスに先生になってもらっていました。
彼はとても頭が良く、大学に通っていて英語はペラペラです。

シロアリ「termite」って単語がポンと出てきたり(どこで覚えたんだろ)、蒸留酒の作り方について英語でスラスラと説明してくれたりします。
こういう日常であまり使わない言葉がすぐに出てくるって、かなり勉強したんだろうなといつも感心していました。

しかしですよ!ファンティ語の文法を聞くと、困った顔をして
「明日友達に聞いてくるからちょっと待ってね」
なんて言う。

一回だけじゃなくて何度もそんなことがありました。

まだ文法だったら、私も日本語の文法を外国人に説明するのは難しいなと思うのですが、
綴りを聞いても分からないと言われてしまう始末・・・

もともとファンティ語は口語で伝わってきたところに、アルファベットを無理やり当てはめた(?)だから浸透してないのかな、

なんて考えましたが、最近原因はそれだけではないかなと思い始めています。

教育現場であまりきちんと教えてないのでは、という疑惑を持っています。
ファンティ語をアカデミックに学ぶということがほとんどされていない気がします。

といってもちゃんと調査した訳ではありませんが。

確かにファンティ語が話せなくとも、英語が話せれば生きていけます。
むしろ英語の方がこれからの時代不可欠になってきているとも言えるでしょう。

小さな子どものいる家庭で、「家の中は基本英語」とルールを作っているのも見られます。
お父さんは外でファンティ語喋っているのにね!

気持ちは分からなくはないけど、なんだかもったいないな~と思います。
確かにファンティ語を使う人は本当に一握りかもしれない。

けれどこの言葉には文化が息づいているんです。
英語に翻訳するのが難しい言葉も当然あります。

ファンティ語が今すぐ消えてしまうとは考えられないけど、もっと自分たちの言葉に誇りを持っていいんじゃないかななんて感じる日々です。

そしてそれを考える時、私は日本語のことを誇らしく思います。

独自の文字があり言葉がある。
学校では日本語を使って、英語も算数も理科も図工も学んでいる。

すごいことです。

もっともっと頑張ってファンティ語を勉強して、周りの人とたくさん会話しようと思います。

IMG_6474-e1467033894891

近所の子どもたちと野菜の種を植えています。彼らともファンティ語を使ってコミュニケーションしたい!!

また来週―!

Akane Kobayashi


原文元:ガーナの言語事情~言葉は文化を映す鏡WWJ Project
Cover Photo credit: bengrey via Visual hunt / CC BY-SA

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください