本当に存在した!?ケニアで濁った水を飲む人々!〜アフリカインターン記②〜

タイガーモブと連携してお送りするアフリカインターン記。第2回目は、引き続きケニアで奮闘する筒井くん(Tomo)と栫井くん(Kei)の様子をお伝えします。


ジャンボ!!

現在ケニアのキスムにおいて水ビジネスを行う会社、Grassroots Water LTD.でインターン中のKeiとTomoです。(今回から社長のMr.Bobに呼ばれているニックネームでいきます。笑)

ケニアでのインターンシップもKeiは7週目、Tomoは6週目に入りました。

僕たちはおよそ一か月間、キスムの農村部であるコランドという地域で、人々がどのようにして水を得ているのか、水源はどこにあるのかということを、自分の目で見て、住民にインタビューをして、調査してきました。
ちなみに、僕たちの家もコランドにあります。

今回のブログでは、これまでの調査を通して学んだこと、自分たちが感じた事を皆さんにお伝えできたらなと思っております。

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(20ℓのタンクに入った水を運ぶ女性)

ケニアのコランドの人々の生活は1日2ドル未満 !?

まずはコランドの人々の暮らしから入っていきたいと思います。

コランドでは一日2ドル未満で生活するいわゆるBOP層(低所得者層)の人々がたくさん生活しています。

彼らは牛や鶏などの家畜を飼ったり、農作物を育てたり、小さな売店を営んだりして生計を立てています。決して生活に余裕があるとは言えません。

以下の写真のような土壁の家を至る所で見ることができます。

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南北の地域差で水の入手方法が異なる!?

では、人々はどのようにして生活に必要な水を得ているのでしょうか?

コランドは以下の地図のようにキスム・ブシアロードという大きな道路によって南北に分断されています。北側の地域と南側の地域で人々の水の入手方法は多少異なるので、地域別に紹介したいと思います。

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(Googleマップより引用)

まずは北側の地域について。

北側の地域には政府によって作られたメインパイプと呼ばれる大きな水道管がキスム・ブシアロードに沿うようにして引かれています。

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(緑色の水道管がメインパイプ,普段は地面に埋まっている)

つまり、人々は金銭的な余裕があれば家庭に水道水を引くことが出来るのです。

この地域にはいくつか水道のある家庭も存在します。

水道のない家庭に住む人々は近所の水道を持つ家庭にお金を払って安全な水を入手しています。

また、北側の地域は水気の多い土地ということもあり、井戸の数も多いです。池もたくさんあります。

人々は皿洗いや洗濯などの家事用、または家畜や農作物用の水として井戸水や池の水も利用しています。

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(北側の地域にある井戸)

では南側の地域はどうでしょうか。

この地域には政府によって作られるメインパイプが存在しません。

つまり、水道のある家庭が存在しないのです。

立派な門構えの大きな家も存在するのですが、そういった裕福な家庭ですら水道はありません。

お金がないから水道を引けないのではなく、物理的に水道を引くことが不可能なのです。

また、北側と比較して南側の地域は土壌が乾燥しているということもあり、井戸もより深く掘らなければ水が出ません。そのため、井戸を掘るのにも莫大なコストがかかってしまうため、数が少ないというのが実態です。

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(南側の地域にある井戸,ハンドルが付いている)

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(かなり深い様子がわかる)

次ページ>> 水はどこで手に入る?濁った水を飲まなければいけない人々!




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