本当に存在した!?ケニアで濁った水を飲む人々!〜アフリカインターン記②〜

そのような状況で人々はどのようにして水を得ているのでしょうか?

キスム・ブシアロードの近くに住む人々は、道路を横断して、北側の地域の水道を引いている家庭、井戸や池から比較的容易に水を入手することが出来ます。

問題は内部に住む人々です。

彼らは安全な水を入手したい場合、往復1時間以上かけて北側の水道のある家庭から水を購入します。

家事や家畜、農作物用の水を入手したい場合は井戸や川へ行くのですが、そこへ行くのにも往復1時間以上かかる家庭も少なくありません。

濁った水を飲まなければいけない人々!

北側の水道のある家庭は遠すぎる、水を買う金銭的な余裕がない、という人々は飲料水や調理用の水にも井戸水や川の水を利用しています。

多くの人々はアクアガードと呼ばれる市販の薬品を使って浄水しているのですが、100%安全とは言い切れません。
中にはただ沸騰させるだけ、という人もいるのです。

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(川の水は透明とは程遠い)

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(井戸水で洗濯する子供達)

また、南北を問わず雨水は非常に貴重です。雨が降り出すと人々は桶に雨水を貯め始めます。そしてそれを生活用水として利用するのです。(これは僕たちも同様。笑)

ケニアでは水を汲みに行くのは主に女性や子供達の仕事です。

毎朝早く起きて、3,4時間を水汲みに費やすのが日課という女性や子供たちがこの南側の地域には多く存在します。より深刻な状況です。

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(毎朝水を運ぶ子供達)

想像してみて下さい。

もし、人々が容易に安全な水にアクセスできるようになったら…
もし、家の水道の蛇口をひねるだけで安全な水にアクセスできるようになったら…

子供たちは水を汲みに行っていた時間を利用して勉強したり、本を読んだり…

女性たちは水を汲みに行っていた時間を利用して手芸をしたり、農作物を育てたり…

安全な水だから、水が原因の病気で亡くなる子供たちの命も救うことが出来る。

かつて、古代文明は川のほとりで生まれました。いまその理由が分かったような気がします。

簡単に安全な水にアクセスできることで時間的な余裕が生まれ、人々は生産的な活動を営むことが出来る。そしてそれは生活水準の向上、経済の発展に繋がるのです。

このことは現代でも同じです。

だから僕たちは、ここコランドの南側の地域で、最終的には家庭に水道を引く事業計画を考案しました。

プロジェクト名は ”Popularization of tap water (水道の大衆化)” です。

メインパイプのない地域でどうやって水道を引くの?人々は水道を設置する資金があるの?
いろいろな疑問があると思いますが、プロジェクトの詳細はもう少しお待ちください。

(前回のブログの次回予告でプロジェクトの説明をすると宣言していましたが、すみません…タイミングをうかがっています。)

ここからプロジェクト始動に向けての準備を精力的に進めていきます!!

以上!ケニアからの報告でした!!!!

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