日本の建設技術を活かせ!西アフリカの物流改善を目指し、ガーナ主要回廊の新橋建設を支援!

域内の物流改善を目指し、ガーナへの円借款を17年ぶりに実施!

IMG_0630

2016年12月5日、ガーナの首都アクラにおいて、112億3,900万円を限度とする円借款「東部回廊ボルタ川橋梁建設計画」に関する書簡の交換が行われました。この計画は,2016年5月のガーナのマハマ大統領の日本訪問時に,安倍晋三内閣総理大臣から支援を表明したものであり、ガーナを対象とした円借款貸付契約の調印は約17年ぶりとなります。

東部回廊ボルタ川橋梁建設事業では、ガーナ最大の商業港であるテマ港と、ブルキナファソ国境のクルンググを結ぶ東部回廊上に位置するボルタ川に、西アフリカ最大級となる約520mの新規架橋(斜張橋)を建設します。これにより対象地域の輸送能力増強を図り、ガーナ国内及びブルキナファソなど隣国の経済活性化や格差是正に貢献することが期待されています。

本件円借款金利は年0.1%で、償還期間は10年の据置期間を含む40年となっています。貸付資金は斜張橋、斜張橋に繋がるアプローチ道路等に係る土木工事、建機の調達及び入札補助、事業全体管理、施工監理などのコンサルティングサービス等に充当されます。

また本事業はアフリカ開発銀行(AfDB:African Development Bank)との協調融資が予定されています。AfDBは新規架橋を南北につなぐ新道建設(アスツワレ交差点~ボリボ区間:28.3km、ダフール・アディドメ~アシクマ交差点区間:38.4kmの計66.7km)を支援する予定です。

日本の建設精度向上技術や耐風性構造を活かした新橋建設を支援!

なお、本事業に対する円借款は本邦技術活用条件(STEP: Special Terms for Economic Partnership)が適用されています。STEPとは日本の優れた技術やノウハウを活用した途上国への技術移転を通じて、日本の「顔の見える援助」を促進するために創設された円借款の供与条件です

本事業で整備される新規架橋には、斜張橋の建設精度を高めるためのケーブル張力管理といった高度な構造系の解析技術と架設技術、耐風性構造などの本邦技術が活用されるとともに、変形、劣化等の変質を起こしにくい鋼材である耐候性鋼材などが採用される予定です。


【記事提供元】
ガーナ向け円借款契約の調印:日本の建設精度向上技術や耐風性構造等を活用した架橋建設により物流網の改善に貢献(JICA ニュースリリース)
ガーナに対する円借款に関する書簡の交換(外務省 報道発表)

【参照元】
ガーナ共和国(Republic of Ghana)基礎データ(外務省)
ガーナ(Wikipedia)
東部回廊架橋事業詳細設計調査(JICA)
沿岸国と内陸国のインクルーシブな開発を目指す「西アフリカ成長リング」(JICA)

【Image Photo Credit】
・1st Image Photo credit: Felix Krohn via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA
・2nd Image Photo: Francisco Anzola via VisualHunt / CC BY
・3rd Image Photo: Eileen Delhi via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください