現場が好き！川口代表のバックグラウンドをインタビュー！
ベナンで浴衣製作を行ってきた川口さんは、2017年さらなる挑戦を行います。Ready Forにてクラウドファンディング第２弾を実施し、アトリエにて浴衣に必要な「帯」、季節や場面を問わずに使える「スマートフォンケース」「ポーチ」「バッグ」「財布」など新たな製品作りに着手します。ベナンにて挑戦を続ける川口さんにプロジェクトにかける想いをインタビューしました。
– 今はアフリカビジネスを展開されていますが、最初に途上国に関心を持ったきっかけは何ですか？
高校生時代にタイに１年間留学をしていました。この体験が途上国や国際協力に興味を持つきっかけとなりました。もっと深く学びたいと思い大学は、総合政策学部に入学しソーシャルイノベーションを勉強していました。この学部は専門に縛られないところがよく、一つの事象を様々な視点から見ることができます。実際に、興味を持った様々な授業を受講しました。必修は体育くらいでした（笑）
– なぜ就職せずに青年海外協力隊に参加したのですか？
就活も行いましたが、国際協力・途上国支援のできる新卒でも入れるところは国際協力機構（JICA）くらいで、それ以外はあまり興味が湧きませんでした。なので、アメリカのNGOが実施しているインターンに行こうと思った時期もありました。このインターンは自分で必要経費を払う必要があるので、フリーターをしてお金を貯めていこうかと。ただ同時期に協力隊も受けていて、協力隊は2年間ずっと現場で活動できるところが魅力的で、そちらに参加しようと決意しました。
– 実際に隊員として参加してどうでしたか？
協力隊として活動できてよかったと思っています。「青少年活動」という職種で、小学校・幼稚園で、保健衛生指導などを行いました。活動を通じて、私は現場が好きだと強く感じました。そういった意味ではJICAや国際機関は向いていないのかも知れません（笑）
– なぜファッションビジネスだったんですか？
浴衣作りをしているきっかけは本当に偶然、サポートしたいと思ったベナン人女性が仕立て職人だったからです。もしその人が違う職業だったら、違うビジネスをしていたかもしれません。でも調べてみるとベナンの女性は、仕立の技術（テーラー）や美容師など手に職をつける資格を取得する人が多かったんです。資格も技術も持っているのに、仕事は少なく持て余している女性が多いのが現状です。
– 川口さんは元々裁縫技術を持っていたのですか？
私は裁縫のプロではありません。実際に浴衣をベナンに持って行き、型や縫い方を勉強しました。実は浴衣は洋服と比べて、直線縫いが多く、またサイズ調整も効くので練習を重ねれば、きれいに仕上げることができるんです。
– 国際協力に関心が高い川口さんが、なぜビジネスを始めたのですか？
モノ作りがゴールではないと考えています。もともとは途上国支援に興味があり、その中でも「子ども」に関するテーマに関心がありました。今でも「子どもがどんな環境で生まれても、自分の夢を実現できる社会にしたい」と強く願っています。ベナンではシングルマザーが多く、お母さんが働いていないと子どもたちは学校に通うことができません。
ビジネスを通じて雇用を増やすことで、この目標に近づけると考えています。同時に私は日本人で、作っているのも浴衣という日本文化の一つです。日本の方々にベナンのことを知ってもらうことも、ベナンに貢献できることだと思っています。
– 今後のビジョンを教えてください！
2017年は、もっとChérie COCOを知ってもらえるよう、百貨店や商業施設での催事を行っていきます！これまではネット販売が中心でしたが、直接お客様に販売する機会を増やします。同時に１年のうち半年くらいベナンにいるようにして、日本クオリティのモノづくりができる様に頑張りたいです。そのためには、まず現在募集させていただいているクラウドファンディングをしっかりと成功させたいと思っています！
中期的には2018年には店舗を構えたいと考えています。2019年に日本で開催されるアフリカ開発会議（TICAD）や2020年の東京オリンピックでもベナンと日本の文化が融合したChérie COCOの製品がピックアップされるよう、もっと多くの人に知ってもらえるようなブランドにしていきたいです。
