今日はモザンビークでの金銭感覚について考察して見たいと思う。バックパックなどで途上国へ行くと陥るのが、金銭感覚マヒである。外食の方が安い!とよく食べすぎ、飲みすぎの声が聞こえて来る。そんな僕もその一人で、「美味しい•安い•早い」の三拍子が揃ったモザンビーク料理に舌鼓をうっている。これは単純に為替の影響を受けており、異文化理解には現地の金銭感覚を身につけなければいけないのではと書き出してみる。

最初の表は一般的な生活に関わる品目の日本とモザンビークの比較である。

日本、モザンビークの価格比較
日本 モザンビーク
1人当GNI 36.230USD 590USD
フランスパン 150MT 8MT
お米 800MT 960MT
70MT 15MT
バス 80MT 7MT
携帯(5G) 1,200MT 500MT
ビール 80MT 40MT

*MTとはモザンビークの通貨(メティカル)で日本の価格はMTへ変換したもの
*ここで記載している相場は南アフリカの輸入品も含む

一人当たりのGNI(国民総所得)を見てみると、モザンビークでは日本人の所得の約1/6である。ちなみに首都マプトでは約1/3。特に首都は収入が高い。

安いと印象の受けるもの、受けないもの様々ではあるだろうが、ここでモザンビークの就業率80%を占めている農業従事者の給料とホワイトカラーの相場を見てみると、農業従事者の最低月収は3,298MT(約5200円)。それに対し、金融業での就労者8.750MT (約14,000円)だ。

http://www.meusalario.org/mocambique/main/salario/salario-minimo)ということから鑑みると彼らにとって、お店に行き「とりあえず生ひとつ!」が160円なのである(レストランの場合)。現地人の1ヶ月の生活費は約5,000円以下である。そこからいくら資金を捻出したとしてもレストランに行って、こんな勇気のいる一言はない。

あくまでもこれはモザンビーク全体の平均であり、格差は広い。

首都に住むとスーツに身を包み、ネクタイを締めたモザンビーク人がレストランでお酒を傾けるのをみる光景は多々あるが、一歩郊外にでればそんな姿はまったく見ない。

 

私もモザンビークで生活をし始めて、約1ヶ月。ここまで記事を読んでくださっている方もお気づきだろうが、この相場を見ている限りでは生活を成り立たせるのは困難である。

したがって、視点をローカルの露店に向けて見た。すると相場ががらっと変わるのだ。

一つ例を挙げてみると、水はなんと5MTだった。これはなぜかというと、ミネラルウォーターではなく水道水もしくは綺麗な井戸水を冷やしたものだからだった。(写真左の緑のバケツの中にある)

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思い出してみれば、よく「5MTちょーだい」と言われていたが、それためだったのか。と腑に落ちた。私が飲めば確実にトイレに駆け込むだろう。そして、トイレットペーパーがないことにまた落ち込むのである。ちなみに小さな玉ねぎは2MTだった。

 

ローカルに溶け込むことが我々の任務であり、それを行うことが国際協力では求められている。滞在1ヶ月目、やっとひとつローカルについて学べた気がした。

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この写真は路上販売のとうもろこし。一つ15から20MT。北海道出身の私は思わず購入し、ガブリ。とうもろこしせんべいのような味だった。顎が痛かった。

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Takahiro Yokoi
青年海外協力隊にてモザンビーク(ナンプラ)で2年間滞在することになりました、横井です。 日本では、製造業勤務、フリーのフォトグラファーとして活動しておりました。モザンビークではなかなか治安の問題で写真を撮ることができませんが、写真を中心に多くの情報をお伝えできればと思っております。 よろしくお願いします。 僭越ながらこちらに僕の写真掲載しております。 tyaka-photography.com