国際協力機構(JICA)は、2016年度第1回「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の公示を行い、採択案件として10件を選定しました。アフリカ案件は、「健康・医療特別枠」でザンビアとギニアにおいて感染症対策に貢献することを目指す2つの提案が採択されました。

ネットワーク形成を通じて進出を後押し!民間技術普及促進事業!

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「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」とは、JICAが2013年度より開始した公募型事業です。日本での研修や視察、現地でのセミナー等を通じて、日本の民間企業等が持つ優れた製品、技術、システムへの理解を促し、開発課題解決への活用可能性の検討を行います。通算7回目の公示となった今回では、健康・医療特別枠、及びインフラシステム輸出特別枠が設定され、両分野での開発課題への貢献を目指します。

主な対象者は開発途上国の政府関係者となります。この事業を通じて、途上国関係者との人的ネットワークの形成と技術の知識が深まることで民間企業の現地展開の後押しになることが期待されてます。一般枠において採択された場合、1件当たりの上限額は2千万円となっています。

アフリカの感染症対策に貢献!2つの提案が採択!

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今回採択された案件を見てみると、対象地域は、東南アジア、南アジア、アフリカ、中南米と広範に亘ります。また対象分野は特別枠の設定により、医療及びインフラ整備に繋がる事業が10件中8件を占めたことが特徴として挙げられます。

アフリカ案件は「健康・医療特別枠」において、ザンビアの防蚊塗料事業とギニアの感染対策衣事業など、高い技術力によってアフリカの感染症対策に貢献することを目指す提案が採択されました。

1) 関西ペイント(ザンビア):感染症対策塗料普及促進事業

保健省及びコミュニティ開発・母子保健省を対象に、現地での試験塗装と効果の実証、本邦での導入サイト訪問等を通じて、感染症対策塗料(防蚊塗料、抗ウィルス塗料)への理解を促進し、普及を図ります。

2)東レ(ギニア):感染対策衣普及促進事業

国立ドンカ病院を対象に、感染症の拡大防止に向け現地及び本邦で適切な使用法のトレーニングを通じ、教育担当となる人材育成を行い、個人防護服の普及を図ります。

健康・医療特別枠は、開発途上国の人々の健康・医療の改善に直接的に資する提案であることが要件となっています。なお、1件当たりの上限額は5000万円となっています。

「日本方式」の技術・製品の普及を目指す!次回公示は3月に!

その他、開発途上国のインフラシステムの改善に直接的に資する提案である「インフラシステム輸出特別枠」では、フィリピン・配電系統運用システム事業、タイ・ハイブリッド路線バス事業、インド・公共交通情報システム事業、ブラジル・鋼製透過型・ソイルセメント砂防堰堤事業の4件が採択されました。いずれも政府機関や自治体を対象としたB to G(Business to Government)ビジネスにより、対象国で普及が進んでいないインフラ製品・サービスに関する理解の促進を目指します。

先進的で高い競争力を持つ「日本方式」の普及は、日本政府が掲げる「日本再興戦略」、「インフラシステム輸出戦略」などの政策において重要課題として位置づけられています。本制度は、JICAと民間企業が連携し進めている開発途上国の課題解決と、「日本方式」の技術・製品の普及を目指しています。

今後もJICAは、この取組みを積極的に展開するとともに、これまでに採択した案件の教訓の抽出、グッドプラクティスの紹介などを通じて、民間企業の技術・ノウハウのより効果的な活用を図っていきます。なお、次回は2017年3月に公示予定です。


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