2100年にアフリカの人口は44億人に!国連、世界人口展望の2017年版を発表!

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国連経済社会局は、「世界人口展望 2017年版」を2017年6月21日に発表しました。報告書によると、世界人口は2100年には112億人に達し、うちアフリカ大陸の人口は約44億人と約40%を占めるまでに拡大すると予測されています。また報告書は、世界的な出生率の低下は人口増加のペースを緩やかにすると述べていると同時に、高齢化が深刻になると指摘しています。

2100年にはアフリカの人口は44億人に増加!

国連経済社会局(UN DESA: Department of Economic and Social Affairs)は、「世界人口展望 2017年版(The World Population Prospects: The 2017 Revision)」を発表しました。報告書によると、現在の世界人口は76億人で、2030年には86億人、2050年には98億人、2100年には112億人に達すると予測されています。出生率が低下したとしても人口の増加トレンドは今後も続き、世界人口は毎年約8,300万人が増加すると予測されています。

現在人口が多い国は14億人の中国と13億人のインドで、それぞれ世界人口の19%と18%を占めています。しかし、今後10大国の中で最も急速に成長する国は西アフリカのナイジェリアです。ナイジェリアの人口は現在世界第7位の1億9000万人ですが、2050年までにはアメリカを抜き、世界第3位の国になると予測されています。

また世界的な人口増加は、ある一部の国々に起因すると報告書は述べています。2017年から2050年にかけて増加する人口の半分は、インド、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、パキスタン、エチオピア、タンザニア連合共和国、米国、ウガンダ、インドネシアの9カ国が占めています。

特にアフリカでの人口増加率は高く、2017年から2050年の間に、アフリカ26カ国の人口は現在の規模の少なくとも2倍に拡大すると予測されています。2050年には世界人口約98億人に対しアフリカ大陸の人口は約25億人になり、2100年には世界人口約112億人に対しアフリカ大陸の人口は約44億人と約40%を占めるまでになります。

アフリカでも出生率が低下し、高齢化が進む!

また報告書は、世界的な出生率の低下は人口増加のペースを緩やかにすると述べていると同時に、高齢化が深刻になると指摘しています。

世界中のほぼすべての地域で出生率が低下しており、多くの国では人口が自然現象しないために必要な合計特殊出生率(女性1人当たり約2.1人の出産)よりも低い出生率となっています。出生率が最も高いアフリカにおいても、2000-2005年の女性1人当たりの出生数は5.1人でしたが、2010-2015年には4.7人と減少しています。なおヨーロッパにおいてこの傾向は例外となっており、2000-2005年に出生率が1.4人のでしたが、2010-2015年には1.6人と増加しています。

一方で、60歳以上の世界人口は2017年と比較して2050年に倍増し、2100年には3倍以上に増加すると予想されています。2010年には世界全体で9億2200万人、2050年には21億人、2100人には31億人に増加するとされています。現在、年齢分布が最も若いアフリカでも、60歳以上の人口の割合は2017年はわずか5%ですが、2050年には約9%に、2100年には20%近くに上昇すると予想されています。

The World Population Prospects: The 2017 Revisionの本文はこちらのサイトからダウンロードできます。またすべての資料はこちらのサイトからダウンロードできます。

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記事提供元:World population projected to reach 9.8 billion in 2050, and 11.2 billion in 2100 – says UN(プレスリリース)

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