サラヤ、日系スタートアップと協業して東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業をスタート!

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サラヤは、農林水産省の『平成30年度アフリカ等のフードバリューチェーン課題解決型市場開拓事業』採択を受け、東アフリカ地域における食品衛生事業への取り組みを開始しました。日系企業2社との協働で海産物のフードバリューチェーンの構築及び安全かつ高品質な食品を提供するためのサポートを実施します。

サラヤ、東アフリカでSDGsビジネスを展開!

洗剤や石鹸などを製造する化学メーカーであるサラヤは2011年、現地法人サラヤ・イーストアフリカを設立しました。2012年から東アフリカの院内感染をなくすため、医療従事者への教育、アルコール手指消毒剤の普及を目指す「病院で手の消毒100%プロジェクト」を立ち上げ、2014年2月には念願のアルコール手指消毒剤の現地生産・販売を開始、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)ビジネスに取り組んでいます。

また、過去にはJICAの『2016年度第2回中小企業海外展開支援事業』を受注し、カンボジアにおいて同様の事業を展開した実績もあり、関連ノウハウをアフリカ市場で活かせると考えています。

サラヤは出資だけでなく、日本料理店「やま仙」をコーデックスが推奨する食品の製造・加工工程の国際的な衛生管理手法であるHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)に基づいた日本品質の食品衛生を実践するモデルケースになるようサポートし、東アフリカで医療衛生に続いて新展開する食品衛生事業の拠点と位置付けています。アフリカ市場は、今後人口や所得も増加することが予想されており、日本料理の需要も伸びることが期待されています。

フードバリューチェーン開拓事業をスタート

サラヤは、東アフリカ地域における食品衛生事業への取り組みを開始しました。本プロジェクトは、「KAI GLOBAL Limited」と「COTS COTS LTD.」の日系企業2社との協働で実施します。

現状、東アフリカ諸国ではコールドチェーンが未発達であるために、食品流通において低温輸送車はほぼ使われておらず、多くは氷が詰められた発泡スチロール箱を用いて輸送されています。しかし、収穫から消費までの間に発生する食品ロス解消が、昨今アフリカ各国においても大きな課題となっており、新たな食品流通システムの確立が求められています。

本プロジェクトでは、サラヤはまずケニアで魚と寿司の流通を行う「KAI GLOBAL Limited」と連携して現地の各漁村を訪問、魚種や漁獲量の確認と、実際の物流状況についての調査を行います。そして、ケニアの漁港で入手した海産物を用いてナイロビ・カンパラ両市への輸送テストを行い、川上から川下を繋ぐフードバリューチェーンの構築を目指します。

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また、カンパラへ輸送された海産物は、「COTS COTS LTD.」の経営する日本料理店「やま仙」において加工、提供されます。サラヤは「やま仙」のキッチンに微酸性電解水生成装置(サニスター)、急速凍結機(ラピッドフリーザー)などの衛生加工機器を導入することで、安全かつ高品質な食品を提供するためのサポートをします。同時に、東アフリカ地域の近隣諸国も視野に入れた、将来的な食品加工ビジネス開発の可能性についても検討していきます。


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