ドライフルーツとカカオで自立支援を!19歳が挑むガーナでの農村インターン!【第2回】

国際基督教大学一年、教養学部の田口愛です。ガーナに渡航し、ドライフルーツとカカオに関するプロジェクトを行う予定です。今回はなぜアフリカ、ガーナに行こうと思ったのか、そしてなぜそれらに関するプロジェクトを始めようと思ったのかについて赤裸々に語ります。

アフリカが好き!でも現場を見たことがない…

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「アフリカに行ってきます!」そう言うと決まって「治安が悪い。 衛生環境が悪い。」と多くの人から止められました。 日本人にとってアフリカはどうしてもこういったネガティヴなイメージが強いかもしれません。

しかし、私にとってアフリカは小さい頃から常に憧れの地でした。雄大な自然、多くの不思議な野生動物。テレビでアフリカの環境を見る度に強く惹かれるものがありました。

気づけば常にアフリカについて調べていました。最初は動物、そこから部族のこと、歴史のこと、貧困のこと、芸術や思想のこと…。いつもアフリカに関する本を借り、ネットで記事を読んでいました。想像力と感受性が人一倍強い私は、遠い世界で起こるあらゆる出来事に対し、そこに自分との繋がりをもとめ、時に悲しみ、時に興奮や感動を感じました。

そんな私が大学生になってつけられたあだ名は「アフリカンガール」 。そしてアフリカ関係のコミュニティに積極的に参加するうちにJICAアフリカ部の方と何度かお食事に行かせていただける機会がありました。相手はプロの国際協力師。それに対し私はただのアフリカ好きの少女。お話する中で現場を見たことがない自分にとても悔しくなりました。

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そんな時、AIESEC一橋大学委員会の”EN”というインターンプログラムの情報が耳に入ってきました。ガーナのジャングルに囲まれた村へ行き、6週間という期間を自分の興味の赴くままに行動することに使えるとのことです。興味の分野が広い私にとって最高のチャンスでした..!

すぐさま携帯を手に取り、ガーナに行きたいと家族に電話をかけました。絶対に許さないと言われました。親が心配性であることは知っていたので予想通りの結果です。そこでバイトを毎日朝から晩まで3つ掛け持ちし、自力でアフリカ行きのチケットを掴もうと必死に3ヶ月にもがきました。そして念願の旅に出る日を迎えることが出来たのです。この頃には両親も呆れたのか笑って見守っていました。

ガーナのフードロスの問題!

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ガーナの貧困を調べていくうちにフードロスの問題について学びました。ガーナではマンゴーやパイナップルなど多くの果物が採れます。しかし、彼らは冷蔵庫を買うお金がなく、そもそも停電が多いガーナにおいて冷蔵はあまり有効な方法ではありません。村で売れなかったものは廃棄してしまっているのです。灼熱の大地で必死に汗をかきながら育て上げた果物を捨てると想像すると胸が苦しみます。

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また、ガーナに行くということを話すと「チョコレート食べ放題だね!」「お土産はチョコだよね!」とよく言われました。しかし、ガーナはカカオの生産国であり、チョコレートの生産国ではないのです。事実、ガーナのチョコレート製造会社はたった1社。しかも手のひらサイズの板チョコが7セディ(物価を考えると日本人にとって1000円弱)もする嗜好品なのです。私が滞在するAmanfromのカカオ農家の人にとってもチョコレートは遠い存在。加工したくてもその機械を購入する余裕はありません。

フルーツにしてもカカオにしても、農家の方々が自分たちで可能性を広げることができないという点がとても心に引っかかりました。

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