ガーナの農村で悩む日々!子どもたちと触れ合う中で向き合う「貧困とは何か」という問い!【第6回】

こんにちは!村上晴香です。いきなりですが、「動画や写真やSNSで何でも情報が手に入るこの時代だけど、それでも実際に現地に行く意味ってやっぱりあるんだ!」とガーナに来て思いました。メディアからの情報はすべてのことの中から誰かが主観で切り取ったほんの一部でしかなくて、自分だけにしか感じることのできないものや自分だけに見せてくれる表情とかがたくさんありました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

英語が通じない!ガーナの農村で受けた衝撃!

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ガーナに行く前は、公用語が英語なのでみんな英語が話せるものだと思っていました。しかし、首都アクラにいる時でさえ英語が話せない人がいました。

村に行って、きちんと英語が話せる人はホストファミリーくらいで、あっ、この人英語話せるんだって思うとほとんどの確率で休暇のためにアクラや他の大都市から実家へ戻ってきている人でした。

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さらに驚くべきことは大人より子どもの方が話せるということです。村の大人の人たちは学校を卒業した人が少なく、だいたいは途中でやめてしまっていたので話すことができません。しかし、義務教育が無償化されて、学校に行きやすくなった子どもたちは簡単な挨拶や自己紹介などはできる子が多くいました。

けれども、その文法はめちゃくちゃで、意味も分からず使ってることもよくあります。1番印象的だったエピソードは、ある子どもに「How are you?」と聞かれて、私はとても疲れていたので「I’m tired.」と答えると、「I’m fine.ってなんで言わないんだ!I’m fine. って言わなきゃだめだ!」って言われたことです。

その子は「How are you?」って聞いたら「I’m fine.」って答えるっていう定型文を知っているだけでその意味を理解していませんでした。これは本当に衝撃でした。

自分に何ができるのか!悩み続ける日々!

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私は、教育分野に1番興味があったので教育にまつわることで何かアプローチができたらなと考えていました。あいにく、学校が夏休みに入ってしまっていたので学校の授業をみることも出来ず、子どもたちを学校に集めてみても年齢層がバラバラすぎて自己紹介すら上手くできませんでした。

そもそも英語が分かる子どもが少なかったので、なにかを伝えることが困難でした。そして、しばらく村で生活するうちに、教育という分野を1つとっても様々なことが複雑に絡み合っていて私にはどうすることもできないんじゃないか…という無力感を感じるようになりました。

お金がないから、学校に2日に一回しかいけなくてカタツムリを売ったり、車を洗ったりしている子を学校に行ってもらおうと思ったら親に教育の大切さを伝える必要があるし、でも大切さがわかったところでお金がないことは変わらないから、親の収入を上げないといけないし…など今の私にはあまりにも大きすぎる問題で、どこから手をつけたらいいのか分からない、というか私にできることなんてあるのかなと悩みました。

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そこでたくさんの人に相談させてもらう中で、学生っていう立場で、私にしかできないことって、自分がワクワクすること、自分が「良い」と思うことを子どもたちに伝えることだなって思ったんです。そして、自分がワクワクすることって何だろう…って村の人と話したり、色んな人に相談にのってもらう中で、あっ、お祭りのステージで歌った時、ものすごくワクワクしたなぁって気づいて、歌に限らず、子どもたちが自分の特技を披露する場を設けたいと思いました。

学校には日本のように文化祭や体育祭のようなイベントがないので、みんなが楽しみにできるようなワクワクする日を子どもたちと作っていきたいと思いました。

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