農業でHIV陽性者を支援!PLASが取り組む、健康で安定した生活を届けるプロジェクト!

エイズ孤児支援NGO・PLASは、2017年よりケニアに暮らすHIV陽性の人々を対象に、健康面と家計収入の改善を同時に実現する農業プロジェクト「FRESH」を実施しています。現在、新たに25家庭へ農業の技術支援を行うため、クラウドファンディングに挑戦しています。今回はHIVの現状及びPLASがケニアで取り組む農業プロジェクトについてご紹介します!

HIV陽性者が陥る貧困のスパイラル!

fe58ee7e71bd9c0d0f16523bad9595a69eeaa797

HIV/エイズを取り巻く環境は大きく変わっています。治療薬の普及が徐々に進んだこともあり、現在では服薬をしっかり続けることができれば死の病ではなくなりつつあります。ただ一方で、今もなお健康上の問題や偏見/差別の問題が残る地域もあります。

例えば、偏見/差別により職に就けなかったり、解雇され、家庭の収入が安定せず貧困状態にある人たちがいます。貧困によって十分な食事と栄養が取れないと、治療薬の副作用が出やすく、定期的な服薬が困難になります。

また貧困の影響を受けるのは、大人だけではありません。”エイズ孤児”と呼ばれる子どもを抱える家庭は、義務教育でさえも必要な教育費を払えず、子どもたちが学校に通い続けられずに中退してしまう事態が多く発生しています。

content_201e91a73eb193346f4f2643508b285ac21dcf32

教育を受けられないまま大人になってしまうと、さらに職に就くことが困難になります。この様に貧困のスパイラルに陥ってしまうなど、複雑で根深い問題が存在しているのも事実です。

HIV/エイズの問題に向き合ってきたNGO・PLAS!

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

PLASは、2007年から両親または片親をエイズによって失った「エイズ孤児」と呼ばれる子どもたちが、自ら未来を切り拓ける世界の実現をめざしてケニア・ウガンダで活動を続ける国際NGOです。

エイズによって影響を受ける子どもたち(エイズ孤児)が、自ら未来を切り拓いてゆける社会の実現を目指し、これまで235家庭・1,906人の子どもたちを支援し、また現地での啓発リーダーの育成を通じて26,785人へエイズ予防教育を届けてきました。

これまでの実績が評価され、昨年には第2回「ジャパンSDGsアワード」において、外務大臣によるSDGs推進副本部長賞を受賞しました。

健康と収入を同時に実現する農業プロジェクト!

content_b96c9428f2bb8d9a5e7203d99ee400ba34fb35ba

PLASは、2017年より健康面と家計収入の改善を同時に実現する農業プロジェクト「FRESH(フレッシュ)」を開始しました。Farming enhancement for Resilient and sustainable Economy of Single-parent Households(強く持続可能な家計のための、シングル家庭の農業強化事業)という意味で、これまでに合計50家庭を支援してきました。

活動地は、ケニア共和国の西部に位置するホマベイ郡ビタです。ケニア全土のHIV感染率は平均6~7%であるにも関わらず、この地域は25.7%とケニア国内で最も高くなっており、HIV陽性の人たちが生きてゆける環境づくりが求められています。

プロジェクトでは、 HIV陽性の人たちを主としたこの地域の貧困層の人たちに、農業技術の研修を実施し、苗や防獣フェンス・水汲み用のロバを提供することで、農業という持続可能な生活の術を身に付けます。

これにより、①自身の食事と栄養を確保し服薬を続けられるようにすること、②自給することで食費支出を低減すること、③農作物を販売することで収入を得て、子どもたちの教育費などに充てることの3つを同時に実現します。

そして、このプロジェクトが終了した後は、自分たちで続け、自立してHIV/エイズと共に前向きに生きていくことに繋がっていくのです。

第3期スタート!新たに25家庭を支援へ!

content_72918d6cc3f04925d9cb53580bb170415ae58aef

PLASはFRESH第3弾として新たに25家庭へ農業の技術支援を行うため、クラウドファンディングに挑戦しています。本プロジェクトは1997年に発足した現地NGO・VIAGENCO(ヴィアジェンコ)と協働で実施します。貧困やHIV/エイズに影響を受ける家庭の生計向上のために活動しており、20名の職員が活動しています。

25家庭は学齢期の子どもを育てている貧困層にあるHIV陽性の人たち(シングル家庭)、そして社会的に弱いシングルマザーを優先して参加者が選ばれます。

プログラムは参加者の選定・研修(農業・家計管理)を経て、フェンスの建築・種や苗などの提供、そして野菜の栽培と進んでいきます。

彼ら・彼女らが農業を身につけることによって、服薬がつづけられるよう食事と栄養を確保できるように、食料を自給することで食費支出を減らせるように、作った農作物を販売して収入を得られるようになります。

自立してHIVとともに前向きに生きてゆけるように、彼ら・彼女らの背中を押す仲間になってみませんか。ぜひプロジェクトをご覧になってみて下さい!プロジェクトページはこちらから!

Ready For

2 コメント

  1. 5/31のガーナの起業に関心がありますが、peatixでの事前申し込みがうまくいきません。
    このメールで申し込みをして、当日支払いでも可能でしょうか。

    • 日原様、ご連絡ありがとうございます。当日払いで大丈夫ですので、直接会場にお越しいただければと思います。当日、お会いできるのを楽しみにしております。

      横山

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください