中央アフリカ共和国で14日に開催された次期大統領選の裏で、危機的状態に陥る子供たち。

中央アフリカ共和国で次期大統領と国会議員を選出する投票が14日に実施されました。中央アフリカ共和国武力は3年前に衝突が勃発して以来、実質的な無政府状態になっていました。

この3年間で中央アフリカの子どもに関する主要な指標は危機的状況となっています。ユニセフ(国連児童基金)によると、5歳未満児死亡率は出生1,000人中164人で世界で8番目に高く、5歳未満児の41パーセントが慢性栄養不良に陥っています。また学齢期の子どもの3分の1が学校に通っておらず、38パーセントの学校が紛争中に襲撃や略奪に遭い、6,000人から1万人の子どもたちが紛争中に武装勢力に徴用されています。

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同選挙に際してユニセフ・中央アフリカ共和国事務所モハメド・マリック・フォール代表は各候補者に対し、子どもの生存、教育、保護の課題に精力的に取り組むことで、子どもたちの最善の利益を政策の中心に位置付けるよう訴えています。またフォール氏は以下のコメントを発表しています。

「終盤を迎えたこの選挙が、中央アフリカ共和国の平和の回復を確固たるものにすると期待を寄せています。子どもたちは紛争で最も多くの代償を払ってきました。平和の回復によって、若者が国やその発展に貢献し活躍できるよう、私たちは最大限の努力と資源を結集する必要があります」

ユニセフは中央アフリカ共和国の子どもたちの人道支援ニーズに対応するため、2016年に必要な額として5,560万米ドルの資金を要請しています。

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参考情報

2014年に中央アフリカ共和国を訪問した日本ユニセフ協会のアグネス・チャン大使の現地レポート他、ユニセフ現地スタッフによる報告会の様子を、日本ユニセフ協会のホームページで見ることができます!

  • アグネス大使 現地レポート 中央アフリカ共和国「子どもにとって世界最悪の場所の一つ」(2014年4月訪問)http://www.unicef.or.jp/partner/agnes/central_africa/
  • ユニセフ・中央アフリカ共和国 現地報告会 『世界から忘れ去られた人道危機-240万人の紛争下の子どもたち』 子どもの保護専門官 小川亮子氏 帰国報告(2015年2月27日開催)http://www.unicef.or.jp/library/report/sek_rep77.html
  • また、中央アフリカ共和国におけるユニセフの支援活動に関するプレスリリースやストーリー等もご覧いただけます。

引用元:プレスリリース(ユニセフ)

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