A-GOAL、第2回の支援を実施!クラブ間の協力が支援の輪を広げる!~クラファンも実施中~

6月中旬、A-GOALプロジェクトはケニア、ナイロビにあるカワングワレスラムで2回目となる緊急支援を実施しました。

今回は、第1回の支援でハブとなったメインストリーム・スポーツ・アカデミー(MSA)に加え、アストン・ロマ・スポーツ・アカデミー(ARSA)もプロジェクトに参加。

スラムの家庭100世帯、504人に食糧と衛生用品(手洗い用石けんなど)を届けました。

“命をつないだ”第2回緊急支援!

A-GOALプロジェクトは、日本国内で寄付を募り、新型コロナの影響で生活に苦しむアフリカの人々に食糧や衛生用品を届けるプロジェクトです。プロジェクトでは、現地のスポーツクラブを「ハブ」に、生活に困窮した世帯にアクセスします。

5月28日、MSAの協力の元、プロジェクトとして初めてとなる支援をカワングワレスラムで実施しました

2回目となる今回は、MSAに加えて同じカワングワレスラムで活動するARSAも加入し、計2カ所で物資配布をおこないました。MSAが主導した6月13日の支援では、50世帯、259人に、6月17日のARSAの支援では50世帯、245人にそれぞれ緊急物資を届けました。

物資の配布は第1回同様、50世帯を5つのグループに分け、時間をずらして実施。密になって感染が広がらないよう細心の注意を払いました。もちろん、マスク着用、配布前の手洗いもマストです。

支援の反響は大きく、MSA代表、カディリ・ガルガロさんの携帯にはスラムの住民から感謝のメッセージや電話がひっきりなしに来るそうです。

ARSA代表、ムニール・ラマザンさんも「多くのスラム住人が職をなくし、数日間食事を抜かなければならなかった。A-GOALプロジェクトは文字通り、住民の命を救った!」と喜びを口にします。

成功を支えたクラブ間の協力

第2回支援の成功の秘訣は、カディリさんとムニールさんの互いの協力です。ムニールさんは13日のMSA主催の支援にボランティアで参加し、物資の購入から配布まで支援の方法を学びました。これを17日のARSAの支援時に生かしたのです。

カディリさんも、ムニールさんに支援プロセスを教えると共に、17日のARSA主催の支援時にはアドバイザーとして参加。後方からムニールさんをサポートしました。

こうした二人の協力関係は、数年前から続いています。ムニールさんは4年前、怪我によりサッカー選手としてのキャリアを諦め、地元のカワングワレに帰ってきました。

そこで目の当たりにした子どもたちの飲酒やドラッグ、そして非行の数々。今までプレーしてきたサッカーを使って地元の子どもたちを育て、地元カワングワレに貢献したい、とARSAを立ち上げました。

そのときに助けたのが、すでに地域サッカークラブとして活動していたMSAのカディリさんです。カディリさんはクラブ運営のノウハウから指導の仕方までムニールさんに伝えました。ARSAの最初の練習試合の相手もMASでした。

ARSAは当初、15歳、17歳、19歳以下のチームしかありませんでした。カディリさんは、13歳以下、そして19歳以上のカテゴリーの作ることを提案しました。それにより、多くの子どもたちを受け入れることができるし、19歳以上の子がボランティアコーチとして子どもたちを指導してくれる。コミュニティーからも認められる、とアドバイスしました。そのおかげでARSAは現在、60人の子どもたちを有するクラブに成長しました。

「コーチ・カディリは、心が広くなんでもシェアしてくれる。困ったときには必ずアドバイスをくれる」と、ムニールさんはカディリさんへの信頼を口にします。

カディリさんも「コーチ・ムニールはとても謙虚で努力できる男だ。これからも一緒に働いていきたい」と語ります。

クラブ間の信頼に支えられたA-GOALプロジェクト

ケニアをはじめ、アフリカ諸国へ支援をしようとしたとき、大きな壁となるのがガバナンスの不正です。これまで多くの先進国がケニアにODAという形で資金援助をしてきました。しかし、それらは関係者のポケットに消えたり、知り合いの中だけで使われてしまったりして、支援対象者のところにはなかなか届きませんでした。

A-GOALプロジェクトは、政府や大きい組織を通さず、生活に困窮した家庭にダイレクトにアクセスし、支援物資を届けます。このシステムを支えるのはMSAやARSAといった地域スポーツクラブです。彼ら抜きでは、切迫した家庭にアクセスすることも、支援規模を拡大することもできません。

A-GOALプロジェクトは彼らの協力と信頼関係をベースに、皆様の支援を届けます。

今後は、ケニアだけでなく、ナイジェリアやマラウイでも活動を展開することを計画しています。

クラウドファンディング実施中!!

そのためにも、みなさまからの寄付が必要です。新型コロナウイルスの影響で貧困に苦しむアフリカの人々を救うため皆さまのお力をお貸しください。

一口1,000円(1家族が2週間程度食べていくための食糧と感染予防のための石鹸など購入費用にあたる)、何口でも構いません。

こちらでも寄付を受付中!

また、寄付は以下の口座でも受け付けています。

振込先口座

  • ゆうちょ銀行 店番:138  店名:一三八店
  • 普通預金 口座番号:1274051
  • 口座名義:オフィスキシ
  • (記号:11310、口座番号:12740511)

クレジットカード決済

寄付していただいた方で、今後プロジェクトに関する情報の配信を希望される方は、お名前(匿名可)・メールアドレスなどをこちらのフォームよりご記入ください。

※支援金の10%をプロジェクトの運営経費(送金手数料・サイト登録費など)に充てさせていただきます。

プロジェクトメンバー(ボランティア)として参加

現在、約70名のメンバーが、広報グループ・支援グループ・総務グループの3つのグループを構成して活動を行っています。

本プロジェクトを共に運営していただけるメンバー(ボランティア)を募集しています。

こちらのフォームよりご登録ください。

プロジェクトに興味がある方、アフリカに興味がある方、スポーツを通した国際協力に興味がある方、ぜひ私たちと一緒にこのプロジェクトを進めていきましょう。

プロジェクトメンバー

岸卓巨((一社)アフリカクエスト理事、NPO法人サロン2002事務局長)/小林勉(中央大学総合政策学部教授)/林恒宏(大正大学地域創生学部地域創生学科准教授、(一社)ピースボールアクション代表理事)/福居恭平(KAI GLOBAL LTD、ケニア在住)/森下仁道(元ザンビアプロサッカー選手、筑波大学、第5回トビタテ留学JAPAN最優秀賞受賞)/青柳直希(JICAマラウイ事務所、Ai-Hub、世界に飛び出す日本人)/土屋雅人(SOLTILO株式会社 AFRICA DREAM SOCCER TOUR コーチ)/久世将寛/山口恵里佳/杉山弘樹/笹田健史(龍谷大学 Strength & Conditioning Coach, NPOメディア ganas 記者)/山口紗都美(青年海外協力隊2019-03次隊ジンバブエ・サッカー隊員(派遣前待機中)、Little Bridge Japanインターン、actcoin運営メンバー)/長塚灯(大正大学 地域創生学科3年 (林ゼミ所属))/辻英剛(Numba Solutions(個人事業・ザンビア))/佐藤陽俊(株式会社スクールウィズ)/赤尾邦和(国際移住機関(IOM)シエラレオネ事務所)/樽井翔大/鈴木由里花(中央大学 総合政策学部3年)/蕪山乃菜(中央大学 総合政策学部3年(小林ゼミ所属))/遠藤暁(青年海外協力隊(任期は2018年6月〜2020年6月まで))/沖田咲(元カンボジア水泳連盟)/杉山麻依子/二村元基(SOLTILO株式会社)/増澤尚享(JICA海外協力隊 2021年度カンボジア派遣 サッカー隊員(一時帰国中))/野口亜弥(S.C.P. Japan・共同代表 順天堂大学スポーツ健康科学部・助教)/青山啓二(クラーク記念国際高等学校横浜キャンパスグローバルスポーツ専攻長)/石丸泰大(東京大学文科三類1年 体育会サッカー部)/中塚義実(筑波大学附属高等学校保健体育科教諭・蹴球部顧問、NPO法人サロン2002 理事長)/宮嶋泰子(スポーツ文化ジャーナリスト)/糸数温子(一般社団法人daimon)/山本歩(Kenya Fruits Solutions・Love & Meals ltd.)/松本義和(MAXY LTD)/松尾雄大(日本ブラインドサッカー協会)/平野裕人(日本電気株式会社、国際障がい者活躍社会創造協会副代表理事兼広報、NECボッチャ部、日本ボッチャ協会登録選手、価値観ババ抜きインストラクター)/冨田英司(バックステージ法律事務所、同志社大学スポーツ健康科学部客員教授、龍谷大学教学部非常勤講師、大学スポーツコンソーシアムKANSAI理事)/江川真唯(上智大学総合グローバル学部)/河野雄太((株)東海理化、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会、大分-カメルーン友好協会)/牛玖真保(青年海外協力隊 2018年度3次隊 ラオス 体育隊員(一時帰国中))/小野かいり(郁文館グローバル高等学校)/呉夕蘭(郁文館グローバル高等学校)/草苅康子(東京大学大学院新領域創成科学研究科特任研究員、世界銀行東京防災ハブコンサルタント、日本マラウイ協会理事)/野村翼(郁文館グローバル高等学校)/竹田憲一(NPOシブヤ大学、NGO,NPOワールドランナーズ・ジャパン、PMI日本支部ソーシャル・プロジェクト・マネージメント研究会)/新美裕大(慶應義塾大学経済学部)/遠藤龍輝(スポーツ選手)/稲留亜佑美(SOLTILO UGANDA Ltd、SOLTILO BrightStars FC 広報兼現地マネージャー)/細川鼓実(郁文館グローバル高等学校)/西村日向(筑波大学大学院修士課程スポーツ国際開発学専攻、JICA海外協力隊(ルワンダ 陸上競技コーチ(一時帰国中))/柳田主税(株式会社ChiMa Sports Promotion Japan 代表)/石丸優子/明石健一(創価大学)/伊藤煌耀(郁文館グローバル高等学校)/大場由太(SOLTILO UGANDA Ltd. 代表、SOLTILO BrightStars FC ゼネラルマネージャー)/河合季信(筑波大学体育系)/横田知佳(元実業団マラソン選手)ほか

約70名 (2020年7月29日) (順不同)

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