バイオ燃料の未来を拓く!日本植物燃料、モザンビークで海事海運業界と新たな挑戦!

日本植物燃料は、バイオ燃料の生産と供給を通じて地域の発展と地球環境保全、産業の持続可能性に貢献することを使命としています。

これまで、ジャトロファを活用したバイオ燃料生産に20年以上取り組んできました。今回、モザンビークでのバイオ燃料事業を通じて、日本の海事海運産業の脱炭素化に向けた新たな挑戦を開始しました。

環境保全と海事海運業界への貢献

パリ協定の締結以降、持続可能な航空燃料(SAF)をはじめとするバイオ燃料の需要が急速に拡大しています。特に2025年1月に発効したFuelEU Maritime規制により、海事海運業界でも温室効果ガス(GHG)の削減と脱炭素化が重要な課題となっています。

日本植物燃料は、年間40万トンのバイオ燃料を生産し、海事海運業界へ供給することを決定しました。この40万トンの生産量は、日本国内で1年間に回収される廃食油の総量に匹敵し、温室効果ガス削減に向けた大きな貢献を目指しています。

さらに、搾油後の残渣などのバイオマスを活用し、カーボンクレジットを創出することで、年間800万トンのCO₂排出削減・除去を実現することを目指します。

モザンビークでの持続可能なバイオ燃料供給の実現

本プロジェクトは、モザンビーク北部のナカラ港からマラウイ、ザンビアへと繋がるナカラ回廊沿いにジャトロファを栽培することで、モザンビーク政府が推進するナカラグリーン産業回廊構想(Nacala Green Industrial Corridor)に貢献するものです。

ジャトロファは、乾燥した過酷な環境でも育成可能な非可食作物であり、持続可能なバイオ燃料原料として注目されています。

日本植物燃料は20年以上にわたる品種改良と栽培技術の研究により、在来種の50倍の収量を誇るジャトロファ品種を開発しました。この品種を活用することで、現地農業の発展と環境保全の両立を図りながら、安定したバイオ燃料供給を実現します。

また、モザンビーク国内でのフェンスとしての植樹や荒地の再植林を通じて地域の緑化を推進し、剪定枝や搾油残渣をバイオ炭として利用することで土壌改良を図り、農業生産を向上させる取り組みを行っています。

持続可能な社会実現に向けた共同プロジェクト

日本植物燃料は、国内の大手企業と協力し、海事海運業界の脱炭素化を目的とするモザンビーク産ジャトロファ油の供給に関する合意を締結しました。本プロジェクトは経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択されており、持続可能なエネルギー供給を目指した公的支援を受けています。

ジャトロファは、過酷な環境下でも育成可能であり、食料生産と競合しない非可食作物です。未利用地を活用することで食料作物生産と共存しながら、安定したバイオ燃料の供給を可能としています。

日本植物燃料はこのプロジェクトを通じて、脱炭素化と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを着実に推進していきます。


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