日本から中古車・オートパーツを世界へ輸出するBE FORWARD。創業以来アフリカ市場に力を入れてきた同社は、タンザニアやザンビアをはじめ多くの国でその名が広く知られています。そのBE FORWARDが2025年11月、これまでとはまったく異なる新事業に乗り出しました。不動産プラットフォーム「BE FORWARD HOMES」の正式ローンチです。
なぜ中古車の会社が住宅市場に?その答えを探るべく、同社のマーケティング担当・土屋氏に参入の背景から現地での取り組み、今後の展望まで詳しくお話を伺いました!
BE FORWARD HOMESとは?
BE FORWARD HOMESは、2018年に「BE FORWARD REAL ESTATE」としてスタートし、UI/UXの改善を経て現在の名称でリニューアルされた不動産マッチングプラットフォームです。
特徴的なのは、掲載できる業者を厳選している点です。一定の条件を満たした現地の不動産業者のみが登録を許可されており、登録業者が賃貸・売買物件を掲載する仕組みになっています。BE FORWARD自体は売買・賃貸の取引には直接関与せず、あくまで不動産業者とユーザーをつなぐ”マッチングプラットフォーム”としての役割に徹しています。
BEFORWARD HOMESでは、業者側は物件を掲載しやすく、ユーザー側は物件を探しやすい環境が整いました。アフリカで長年築いてきたブランド力と顧客との信頼関係を土台に、「アフリカでの住まい探しをより楽しく、より安全に」というコンセプトのもとサービスを展開しています。
「車の会社」が、なぜ住宅市場に参入したのか
BE FORWARDといえば、日本から中古車・オートパーツを世界各国へ輸出する企業として知られています。特にアフリカでは長年にわたって事業を展開し、タンザニアやザンビアをはじめ多くの国で高いブランド認知を誇っています。
今回中古車・オートパーツを手がける同社がなぜ住宅市場に参入したのかその背景について、同社のデジタルマーケティング担当の土屋氏はこう話します。
「アフリカ各国でBE FORWARDの認知度が高まってきました。これまで車というハイプライスな商材を通じてお客様との関係を築いてきた中で、その先にどんなサービスを提供できるか考えたとき、人口増加やGDPの成長データを見ながら、不動産というところにたどり着きました。
車を購入するお客様と、住宅を求める層は、実はよく重なります。アフリカの都市部で働き、暮らしが軌道に乗り始めた人たちです。次のサービスとして不動産というの選択は、振り返れば自然な流れでした。プロジェクト自体は2018年からスタートし、約7年間のテスト期間を経て、2025年11月に本格ローンチを迎えました。」
Instagramで家を探す?——アフリカの不動産事情
ーーそもそも、アフリカの不動産市場はどのような状況なのでしょうか?
▶ 日本ではSUUMOやHOMESで条件を入力すれば、希望に合った物件がすぐに一覧で表示されますが。アフリカの現実は大きく異なります。
サービス立ち上げ時に現地で行ったアンケート調査では、ウェブサイトで物件を探している人は回答者の約半数にとどまり、残りの半数は口コミや知人紹介が頼りでした。、
また、ウェブサイトで物件を探している方も決して満足しているわけではありませんでした。既存の不動産サイトでは「問い合わせたら詐欺だった」「掲載情報が間違っていた」「実際に行ったら違う物件だった」
そんなトラブルが頻発していたのです。
一方で、SNSの活用も広がり、タンザニアではInstagramで物件投稿が一般的になっており、ザンビアではFacebook、最近はTikTokも活用されています。エージェントがSNSで物件を告知し、直接問い合わせを受ける形だったのです。
情報は存在する、ただバラバラで整理されていない。そこにプラットフォームが入り込む余地がありました。
500社のエージェントが集まる理由——「信頼」というインフラ
ーー既存のサービスと、BE FORWADO HOMESは何が違うのでしょうか?
▶ 一番の違いは「誰でも載せられるわけではない」という点です。
アフリカの不動産市場ではエージェントの質がばらつきがあり、ライセンス制度が整っていない国も少なくありません。タンザニアはその典型で、資格がなくても誰でもエージェントを名乗れてしまう現状があります。
そこでBE FORWARD HOMESは独自のスクリーニングを設けました。タンザニアでは身分証明書や納税証明書などの提出を必須とし、トラブル発生時に身元を確認できる体制を整えています。。ザンビアでは不動産組合への登録番号を持つエージェントのみに掲載を許可を認めています。
さらに、毎日、現地の業務委託先のパートナーが掲載内容を巡回チェックし、不審な価格や誤った情報があればその都度修正しています。
この積み重ねが「信頼できる場所」という評判につながっています。
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