天然ダイヤモンドの産地証明とトレーサビリティを強化する新たな取り組みが始まります。ダイヤモンドの出自・来歴をブロックチェーンで管理するプラットフォーム「Tracr(トレーサー)」に対し、GIA(米国宝石学会)が株式30%を取得する最終契約を締結しました。
ボツワナやナミビア、南アフリカなどアフリカの主要産地を含む天然ダイヤモンドの信頼性向上につながる取り組みとして、業界全体から注目を集めています。
GIAの出資でTracrが独立した業界基盤へ!
天然ダイヤモンドの出自・来歴を産地から追跡するデジタルプラットフォーム「Tracr」を運営するTRACR LIMITEDは、De Beers GroupとGIA(米国宝石学会)が、GIAによるTracr株式30%の取得に関する最終契約を締結したと発表しました。
今回の投資は、TracrがDe Beersを中心とした取り組みから、業界全体が利用できる独立したプラットフォームへ進化する重要な節目となります。2023年からは、Tracrに登録されたダイヤモンドの産地証明情報をGIAダイヤモンドグレーディングレポートへ掲載する取り組みも始まっており、今回の出資によって両者の連携はさらに強化されます。
GIAは、宝石業界における透明性や信頼性を高めるため、ブロックチェーン技術と独立した鑑定・グレーディングを組み合わせることで、消費者がより安心して天然ダイヤモンドを選択できる環境づくりを後押しします。
アフリカ産ダイヤモンドの信頼性向上を支える!
De Beers Groupは1888年の設立以来、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ、カナダで採掘事業を展開する世界有数のダイヤモンド企業です。同社は、消費者がダイヤモンドの出自や来歴を正確に知ることは重要であり、産地証明が業界標準となるべきだとしています。
Tracrは、採掘現場から流通、加工、販売までの情報をブロックチェーン上に記録することで、天然ダイヤモンドの信頼性を高める役割を担っています。
アフリカは世界有数の天然ダイヤモンド産地であり、ボツワナやナミビア、南アフリカなどで採掘されたダイヤモンドについても、産出国や来歴を確認できる環境が整備されることで、責任ある調達やサプライチェーンの透明性向上が期待されています。
500万個超の登録実績で広がるトレーサビリティ
De Beersは2018年からTracrの開発を進め、2023年にはダイヤモンド業界全体へプラットフォームを開放しました。
現在では500万個を超える原石がTracr上に登録されており、これはDe Beersの原石生産量の価値ベースで約3分の2に相当します。また、同社の鉱山で採掘されたすべてのダイヤモンドには産出国情報が登録されており、2025年1月以降はさらに詳細な原石データも追加されています。
Tracrでは、GIA鑑定書の番号を入力することでダイヤモンドの出自・来歴を確認でき、採掘から消費者の手元までの情報を可視化します。今回のGIAによる出資を契機に、より多くの生産者や関係企業が参加することで、天然ダイヤモンドのトレーサビリティと業界全体の透明性向上が一層進むことが期待されています。
- 記事提供元:GIA(米国宝石学会)、ダイヤモンド産地証明ブロックチェーンプラットフォーム「Tracr」の株式30%を取得|PR TIMES
















