日経ソーシャルイニシアティブ大賞受賞!ガーナでの栄養改善事業がファンドレイジングを実施!

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国際協力NGO、ケア・インターナショナル ジャパンが、年末までに300人の赤ちゃんを救うべくファンドレイジングを行っています。2015年日経ソーシャルイニシアティブ大賞を受賞するなど、社会課題をビジネスの手法で解決する優れた仕組みとして評価された本プロジェクトに高い注目が集まっています。クラウドファンディングの実施期間は2016年12月31日までで、こちらのページから参加可能です。

特に厳しい貧困状態にあるガーナ北部の現状

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アフリカ西部に位置するガーナ共和国では、5歳未満の子どもが亡くなる確率が、日本の20倍といわれています。なぜ生まれた場所が違うというだけで、小さな尊いいのちが、5歳の誕生日を待たずして断たれてしまうのでしょうか。その要因の1つが、貧困からくる「栄養不良」です。

ガーナでは貧困層のおよそ40%の人々が北部で暮らしています。ガーナの首都アクラから北に650キロに位置する北部州イースト・マンプルーシー郡では、経済成長が著しいガーナでも、特に厳しい貧困状態が残る地域です。この地域では、5歳以下の子どもの栄養状態が悪く、33%が低身長、20%が低体重、82%が貧血です。

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子どもの栄養状態は、健やかな心身の成長に大きな影響を与えます。幼児期の栄養失調は知能の発育を遅らせる危険があり、将来的な貧困の予防のためにも子どもたちの栄養状態の改善は喫緊の課題となっています。

ケア・インターナショナル ジャパンとは!?

ケア・インターナショナル ジャパンは、世界有数の国際協力NGOであるCAREの日本事務所です。CAREは「貧困のない、すべての人々が尊厳をもって安心して暮らせる、希望に満ちた、寛容で公正な世界を目指す」というビジョンを掲げ、アジア、アフリカ、中南米、中東など世界70カ国以上の途上国や紛争地域にて活動し、年間6,500万人に対して自立支援を行っています。

ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け途上国において災害時の人道支援を行うとともに、「女性と女子」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況にある人々の自立支援も行っています。

大賞も受賞!ファンドレイジング挑戦中のプロジェクトとは!?

今回のファンドレイジングは、ガーナ北部イースト・マンプルーシー郡にあるウンズンティンガ村やビンビリガ村やその周辺に住む300人の2歳未満の子どもたちの栄養と健康状態の改善を目指したプロジェクトに対して行われています。本プロジェクトは2015年日経ソーシャルイニシアティブ大賞を受賞するなど、社会課題をビジネスの手法で解決する優れた仕組みとして評価されています。

集まった資金は、具体的に以下の3つの事業を実施するために使われます。

1.村で栄養啓発活動を担うボランティアの育成

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対象の地域で栄養啓発活動を担うボランティアを育成するために、栄養や適切な食事の摂取方法に関する研修を実施します。そして、研修で身につけた知識を、地域の言葉で自ら住民に対して広く発信できるようサポートします。

2.保護者を対象とした栄養啓発による、乳幼児の食習慣の改善

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適切な食習慣に関する調理実演や寸劇などを通じて、乳幼児の保護者らが三色栄養素の重要性、野菜の調理法、タンパク質や鉄分を効果的に摂取できる食事、大豆レシピなどについて学べる場を提供します。

3.お母さんたちの経済的自立支援

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子どもたちの栄養状態を改善するためには、日々の食事が大切であり、そのためには家計を安定させることが必要です。この地域では、女性たちは家計の決定の場では立場が弱いのですが、女性にも仕事があり、収入機会ができれば、そのお金を子どもたちの栄養改善や教育のために、使う道が開かれます。具体的には、村内貯蓄貸付組合の設立を支援し、乳幼児の栄養補助サプリメント「KOKO plus」を販売する女性起業家を育成します。

なお村落貯蓄貸付組合とは、20~25人の女性からなる組織で、各人が少額の現金を預けグループで管理する仕組みのことです。女性たちは、グループで管理する資金から融資を受けることにより、農産物加工、販売、塩などの小分け販売等、各々の小規模ビジネスを起業することが可能になります。

ガーナ駐在員 早水綾野さんからのメッセージ!

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ガーナ北部は、南部と違いサバンナ気候の厳しい土地です。乾季の農村は一面土と砂の風景が広がり、気温は45度を超える暑さです。茶色一色の風景に、鮮やかな服装をした女性たちが生き生きと映ります。人々はとても穏やかです。子どもたちは人懐っこく駆け寄ってきます。大人たちは優しくそれを見守っている、ガーナ北部はそんな風景です。

日本の皆様にぜひともお伝えしたいのは、活動を担う若きガーナ人現地スタッフたちの働きぶりです。北部イースト・マンプルーシー郡の60にも及ぶ広範な地域で活動を行っていますが、道路の整わない村々をバイクで行き来して、一生懸命活動を行ってくれています。自分たちの手で、自分たちが暮らす地域・国を変えていこうとする彼らに、ぜひともご支援をお願いいたします。

クラウドファンディング詳細!

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■実施期間:2016年12月1日(木)~2016年12月31日(土)
■実施目的:ガーナ北部イースト・マンプルーシー郡にあるウンズンティンガ村やビンビリガ村やその周辺に住む300人の2歳未満の子どもたちの栄養と健康状態の改善を目指します。同時に、家計の収入向上のため、子どもたちのお母さんたちが起業家として活躍できるよう、支援していきます。
■支援方法:こちらのサイトからオンラインでご寄付いただけます(500円から)

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