豊田通商、JOGMECのナミビアにおけるレアアース開発事業に参画へ!

ナミビア共和国における重希土類探査プロジェクトを巡り、JOGMECと豊田通商が連携を強化します。

2026年3月、JOGMECはロフダル地域における権益オプションの一部譲渡に関する一般競争入札を実施し、豊田通商が落札者として選定されました。

本プロジェクトは、電動車や再生可能エネルギー分野で不可欠な永久磁石に使用される重希土類の供給確保に向けた取り組みであり、日本の資源安全保障の観点からも重要性が高まっています。今後は事業化可能性評価を進め、安定供給体制の構築が期待されています。

重希土類確保へ権益譲渡実施

JOGMECは、ナミビア共和国クネネ州ロフダル地域における希土類探査プロジェクトに関して、自らが保有する権益オプション40%の一部を引き継ぐ企業を対象とした一般競争入札を実施し、豊田通商株式会社を落札者として選定しました。

本プロジェクトは、2020年よりカナダのNamibia Critical Metals Inc.とJOGMECが共同で探鉱を進めてきたものであり、特に電動車のモーターなどに使用される永久磁石に不可欠な重希土類を多く含む点が特徴です。

こうした重希土類は供給源が限られているため、国際的にサプライチェーンへの関心が高まっており、日本にとっても安定確保が重要な課題となっています。

今回の権益譲渡により、民間企業である豊田通商の参画が決定したことで、プロジェクトの評価および開発検討がさらに進展し、将来的な日本向け供給の実現が期待されます。

JOGMECは設立当初から海外における共同探鉱事業を推進しており、これまで南米の銅鉱床や南アフリカの白金族鉱床などで実績を積み上げてきました。

ロフダル鉱床の資源と開発状況

ロフダル地域は、ナミビア北部クネネ州コリハスに位置する硬岩型レアアース鉱床であり、ジスプロシウムやテルビウムといった重希土類元素およびイットリウムを豊富に含む点が特徴です。

JOGMECは2020年1月に本プロジェクトへ参入し、その後段階的な評価を進めてきました。

2021年11月には予備的経済性評価(PEA)の更新、2024年4月には資源量の更新が行われ、さらに2026年1月には予備的事業化可能性評価(PFS)が発表されています。

現在は事業化可能性評価(DFS)が進められており、その結果を踏まえて開発判断が行われる見込みです。

本鉱床は採掘権が2046年まで認可されており、開発決定後は速やかに建設へ移行できる点でも競争力を有しています。

資源量としては、Area4で精測および概測資源量55.8百万トン(品位0.16%TREO)、予測資源量10.5百万トン(品位0.14%TREO)、さらにArea2Bでは概測資源量2.7百万トン(品位0.16%TREO)、予測資源量4.4百万トン(品位0.15%TREO)が確認されています。

豊田通商参画で供給網強化へ

豊田通商は、JOGMECが推進する本プロジェクトに共同開発事業者として参画し、権益オプションの一部を引き受ける形で関与します。

同社はトヨタグループの中核商社として、自動車分野を中心に金属・エネルギー・化学品・生活産業など多岐にわたる事業を展開しており、特にアフリカ事業にも強みを持っています。

希土類分野においては、インドに分離・精製拠点を保有し、国際市場における販売網やマーケティング機能を確立しています。

今回の参画により、これまで培ってきた精錬技術やサプライチェーン構築の知見を活かし、JOGMECと共同で事業化可能性評価を進めていく方針です。

今後は調査結果や事業環境を踏まえ、2026年度中を目途に最終的な事業化判断が行われる予定です。

本プロジェクトを通じて、日本への重希土類の安定供給体制の強化が図られるとともに、資源供給網の強靭化に寄与する取り組みとして位置付けられています。


返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.