基本的なワクチンを一度も接種できていない「ゼロドース児」という課題に向き合うため、一般社団法人Reaching Zero-Dose Childrenは、2026年2月1日よりクラウドファンディングを開始しました。
本プロジェクトでは、ガーナにおいて、子どもたちへの出張授業や医療体制の現地調査、家族との生活体験を通じて、ワクチン接種や保健教育、文化と健康の関係を学び、日本社会へと発信していくことを目的としています。
現地の声を起点とした学びと調査を、今後の行動につなげる第一歩と位置づけています。
ゼロドース児の現実に向き合う取り組み
ゼロドース児とは、ワクチンなどの基本的な医療サービスを一度も受けることができていない子どもたちを指します。
世界には、医療へのアクセスが限られていることで、本来であれば防ぐことができた病気により、命の危険にさらされている子どもたちがいます。
しかし、この課題は日本ではまだ十分に知られているとは言えません。一般社団法人Reaching Zero-Dose Childrenは、代表の片桐碧海氏がガーナで医療格差の現場を目の当たりにした経験をきっかけに、「遠い国の命を他人事にしない」ことを軸として活動を開始しました。
ガーナでは1972年に予防接種拡大プログラムが導入され、一定の成果を上げてきた一方で、インフラや社会的支援が十分に行き届かず、現在も医療にアクセスできない子どもたちが存在しています。
近年ではマラリアワクチンも導入され、さらなる普及が求められており、現地の実情を正しく理解し、行動につなげる必要性が高まっています。
出張授業で伝える健康と予防の大切さ
本プロジェクトの大きな柱の一つが、ガーナで実施される出張授業です。経済水準が低い家庭の子どもたちが通う小学校や教会で行われるSunday School Projectでは、ワクチンの重要性や予防の考え方を、子どもたちが理解しやすい形で伝えます。
これまで日本国内では、ぬいぐるみを患者に見立てた「ぬいぐるみ病院」を通じ、医療や健康についてロールプレイ形式で学ぶ取り組みを行ってきました。
ガーナでは、より年齢の高い子どもたちを対象に、「ワクチンとは何か」「注射をすると体の中で何が起きるのか」「接種後に熱が出る理由は何か」といった問いを投げかけ、自ら考える力を育む授業を実施する予定です。
さらに中高生を対象としたSchool Projectでは、性教育や精神保健教育にも取り組みます。
体や心の変化について正しい知識を得る機会が少ない中で、相談することが当たり前であるという文化を伝え、将来の選択肢を狭めないための学びを提供します。
医療体制と文化を現場から学び発信へ
出張授業と並行して行われるのが、ガーナにおける医療体制とヘルスアクセスの調査です。
今回の渡航では、医療機関や学校、研究機関を訪問し、医療従事者や住民から直接話を聞くことで、ワクチン接種体制や医療アクセスの現状を調査します。
特に、農村部や僻地で展開されているCHPS(地域保健サービス)の取り組みは、母子の健康向上に寄与してきた事例として注目されています。
また、日本とも縁の深い野口記念医学研究所を訪問し、感染症研究における日本とガーナの歩みを学ぶ予定です。
さらに、ガーナ人医師Floret氏の家族と生活を共にすることで、家族や食文化と健康との関係についても理解を深めます。
こうした現地での学びや調査を、日本社会へと発信し、ゼロドース児という課題に対する理解と関心を広げていくことが、本プロジェクトの重要な目的とされています。
クラウドファンディング詳細
- プロジェクト名:ガーナのワクチンの課題に挑む! 暮らしの中で育む健康習慣 ~未来の子どもたちへ~
- 目標金額:300,000円
- プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/912415/view

















