ギブミー ウォーター!! ~ガーナの切実な水問題~
「家に水ある?」 「ない」 「うちも。どうしよっかー汲みに行く?」
最近の同僚との話題ではもっぱら水問題!!!
ガーナで1,2月はハマターンと呼ばれる砂嵐(乾季)のシーズン。サハラ砂漠から舞う砂埃で視界は霞み、とても乾燥します。私の住む地域では、特に今年は水の問題が深刻で私自身困っています。
普段は家の水道から2週間に1回程度水が出るのでそれをタンクに溜めておいて使っています。しかしこの2月は乾季の影響で水が枯れ水道から2か月以上水が出ていません。私の近所は普段水道から流れる水に頼っているので近くに井戸が少なく、井戸に人が殺到して井戸も枯れてしまいます。本当に水が必要な時は近くの水を持っているお家にお金を払って水を頭に乗せて自分で運びます。その地域一帯でいよいよ水がないというときは集団でお金を払って水のタンクローリーを呼び、自分の家に水を溜めます。
こんな感じで水運んでます。すぐに首がパンパンになる(笑)。
水タンクローリーを待つ長蛇の列 こんな感じで。
水がない生活をするようになって気が付いたことがあります。水が自由に使えないとどんどん“不衛生”になっていきます。私は日本の病院で働いていたのでアフリカの人より清潔意識があると思っていました。
しかし水がないとトイレを流せない、手や食器をまめに洗えない、掃除が出来ないのです。私はそれなりのお家に住まわせてもらっていますが、どんどん不衛生になっていくのを感じます。
そんな生活をしているうちにご飯の前に手を洗わないのが普通になっていきます。水が勿体ないと感じるからです。私自身良くないと思いながらこの環境に慣れてしまっている自分がいることに気が付きます。先進国から来た私ですらこの状況ですからこの土地に生まれた人はどうしても清潔意識が薄くなります。インフラ整備の重要性を肌で感じるとともに安全な水が皆に行き渡る事を強く願っています。
今回は西アフリカガーナから柴田がお伝えしましたー!
Saki Shibata
原文元:初めまして西アフリカでリハビリ中、柴田です。
/ギブミー ウォーター!! ~ガーナの切実な水問題~(WWJ. Project)