伊藤忠商事は、100%出資会社であるDole Asia Holdings Pte. Ltd.（DAH）の子会社を通じて、特定非営利活動法人 母と子の医療を世界に届ける会と、西アフリカのシエラレオネ共和国にて一般外来及び、周産期医療（妊娠22週から出生後7日未満までの期間における総合的な医療）を提供する医療提携契約を締結しました。
医療インフラに課題を抱えるシエラレオネ！
シエラレオネ共和国は西アフリカにある最貧国の一つです。
医療インフラに課題があり、平均寿命は60.8歳（174位/183ヵ国）（※1）、人口1,000人当たりの医師数は0.1人（日本は2.6人）（※2）です。
特に同国全体の妊産婦死亡率は高く、10万出生あたり443人（日本は4人）（※3）と言われています。
一般外来と周産期医療を提供する医療提携契約を締結！
Dole Asia Holdings Pte. Ltd.（DAH）は、フィリピン、タイに次ぐ第三のパイナップルの生産拠点として、2014年にSierra Tropical Limited（STL）を設立し、2022年4月より、米国・欧州向けのパイナップルの栽培及びパイナップル加工品の生産を行っています。
STLは、設立以来、地域の生活環境改善、地域経済の活性化、雇用増大の実現を目指し、周辺住民に対する稲作等農業支援・井戸掘削を積極的に取り組んできました。
写真：STL現地写真
また2021年4月には、従業員および事業地域住民への医療提供を目的に、自社クリニックを設立しました。
現在、STLは特定非営利活動法人 母と子の医療を世界に届ける会（IGPC）と提携し、自社クリニックに日本人医師1名・看護師4名を派遣して、STLの従業員と家族向けに一般外来・周産期医療及び、シエラレオネLugbu郡47村を対象に周産期医療を提供しています。
写真：STL自社クリニック写真
今回、IGPCと医療提携契約を締結し、この取組をSTLの地域貢献活動における中核プロジェクトと位置付け、日本人医師・看護師の安定的派遣とハイリスク妊婦対応医療の提供、クリニックにおけるシエラレオネ医療人材の教育・育成を通じて地域貢献の継続・拡大を目指していきます。
- 出典元：※1 WHO「World health statistics 2022」、※2 出典元 World Bank 2020、※3 出典元 : World Bank 2020
- 記事提供元：シエラレオネ共和国のDoleパイナップル生産拠点における医療支援契約締結について｜伊藤忠商事プレスリリース
