ペガラジャパン合同会社は (以下、ペガラジャパン)、UNDP Zimbabwe Accelerator Labと共同で実施中のジンバブエの農村地域における食料安全保障プロジェクトが「UNDP Accelerator Labs Network 2023 Annual Report」に掲載されました。
このプロジェクトは、AI技術とドローンを活用して穀物生産を脅かすケレア鳥を自動検出・追い払う「バードシールド」システムを開発し、現地でのフィールドテストの実施しました。
この取り組みは、ジンバブエ農業省と連携して行われ、農家の負担軽減と環境保護を目指しています。ペガラジャパンは今後もエコシステムマネジメントとバリューチェーン構築に取り組む予定です。
ケレア鳥の穀物生産に対する被害拡大
南部アフリカに位置するジンバブエ共和国（以下、ジンバブエ）の農村地域では、穀物生産に対する被害が大きな問題となっています。
特に、ケレア鳥（red-billed quelea）による被害が深刻です。
この鳥は群れを作って穀物を食い荒らし、収穫量の大幅な減少を引き起こします。
農家は鳥害を防ぐために多くの時間と労力を費やし、その結果として生産性が低下し、経済的損失が生じています。
これまでの対策としては農薬の散布が一般的でしたが、これは環境への影響が大きく、またコストも高いという問題があります。
農薬の使用には労力と費用がかかり、特に小規模農家にとっては大きな負担となります。
さらに、農薬の効果が不十分な場合もあり、鳥害を完全に防ぐことができないこともあります。
このような背景の中で、現在新しい技術の導入が求められています。
バードシールドが穀物被害の課題解決策に！
ペガラジャパン合同会社は、ジンバブエの農村地域で穀物生産を脅かすこのケレア鳥（red-billed quelea）の被害を軽減するため、「バードシールド（仮称）」というシステムを開発しました。
このシステムはAI搭載カメラで鳥の群れを自動検出し、ドローンで追い払います。これにより農家の労力を減らし、穀物の損失を防ぎます。
現地のフィールドテストでは、ジンバブエ農業省や国立公園・野生生物庁と協力し、最適な追い払い方法を探る試験を行いました。
この取り組みでは、農家が鳥を追い払うためにかかる時間を大幅に短縮し、穀物の被害を防ぐことを目指しています。
また従来の環境負荷の高いフェンチオン散布に依存せず、安全かつ効率的な鳥害対策が期待されています。
バードシールドの精度向上とコスト削減でジンバブエの農家を支援！
ペガラジャパンは、今後も国内外のパートナー企業と連携し、現地のエコシステムマネジメントやバリューチェーンの構築を進めるとともに、バードシールドの精度向上とコスト削減に取り組みます。
今後は、さらにジンバブエの小規模・中規模農家が手頃な価格で利用できることを計画しています。
このプロジェクトの成功は、地域住民の知識と最新技術を融合させることで、新たな市場インテリジェンスを生み出し、持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向けた具体的な進展を示しています。
ペガラジャパンは今後もUNDP Zimbabwe Accelerator Labと協力し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
