丸紅株式会社は、アフリカで医薬品や医療機器の販売を展開するPhillips Healthcare Corporation(Phillips Pharma)と資本提携契約を締結しました。本提携を通じ、急成長が見込まれるアフリカ医薬品市場での事業拡大を図るとともに、地域の医療課題解決に貢献していきます。
アフリカ医薬品市場への参入で医療課題解決を目指す
丸紅株式会社は、アフリカにおいて医薬品を中心に医療機器や診断機器の薬事申請、販売・マーケティング、物流、関連アフターサービスを展開するPhillips Pharmaとの資本提携契約を締結しました。
この提携により、両社の強みを融合させ、地域医療の質向上と市場のさらなる拡大を目指します。
アフリカでは人口増加や経済発展、ライフスタイルの変化に伴い、非感染症や高度医療の需要が急増しており、医薬品市場は年平均10%を超える成長が見込まれています。
丸紅とPhillips Pharmaは、互いのグローバルネットワークを活用することで、展開国の拡大や高品質な医薬品導入を推進し、アフリカの医療発展に貢献する計画です。
Phillips Pharmaとの提携で広がる可能性
Phillips Pharmaは、アフリカ市場でトップクラスの医薬品販売会社のひとつであり、世界の製薬企業100社以上の製品を東アフリカを中心に提供しています。同社は設立以来、地域の成長に合わせて事業を拡大してきました。
今回の提携により、丸紅は同社の幅広い事業基盤を活用し、アフリカ市場でのプレゼンスを強化します。
また、同提携は、地域住民により良い医療サービスを提供するという社会的意義を持つだけでなく、持続的な事業成長にも寄与するものです。丸紅は、医薬品事業を次世代事業のひとつと位置づけ、中国や中東湾岸諸国での事業拡大の実績を活かしながら、アフリカ市場への本格的な参入を実現します。
丸紅の取り組みが目指すアフリカの未来
丸紅はこれまでも、アフリカにおける医療課題の解決に向けた活動を展開してきました。例えば、抗マラリア薬の開発プログラムへの参加や、アフリカのスタートアップ支援ファンド「AAIC Fund」への参画などが挙げられます。
また、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)を活用し、耐性を持つマラリア原虫に対抗する新型抗マラリア治療薬の開発プロジェクトにも参加しています。
こうした取り組みは、丸紅の社会課題解決型ビジネスへの姿勢を表しており、アフリカ地域における健康増進と生活水準の向上に大きく貢献しています。今後も丸紅は、医薬品事業を通じて、地域の医療環境の向上と市場拡大を両立させる活動を継続していく方針です。
- 記事提供元:アフリカにおける大手医薬品販売会社への出資参画について|丸紅 ニュースリリース