日立建機ザンビアは2025年6月5日、再生工場の拡張を記念した式典を開催しました。ザンビアの鉱業需要の高まりを受けて、再生部品の保管倉庫やエンジン再生ワークショップを新設。
式典にはヒチレマ大統領や官民の関係者など約200名が出席し、地域経済と若者雇用、さらにはESGに資する取組として注目を集めました。同社は今後も、ザンビアと周辺国における持続可能な産業支援を進めていく方針です。
大統領も臨席、地域期待集める拡張式典
2025年6月5日、日立建機ザンビアはルサカにて、同社の再生工場拡張に伴う記念式典を開催しました。
当日はザンビア共和国のハカインデ・ヒチレマ大統領をはじめ、政府関係者、顧客企業、パートナー企業など200名を超える来賓が出席しました。
会場では、日立建機ザンビア 取締役社長の齋藤伸彦氏、そして日立建機 執行役常務でマイニングビジネスユニット長の福西栄治氏も登壇し、今後の事業方針や地域との連携について述べました。
式典の場では、日立建機からヒチレマ大統領へ記念品が贈呈され、政府と企業の強固な連携が改めて印象づけられました。このような式典を通じて、同社が地域社会や産業界から大きな信頼と期待を寄せられていることが明らかになりました。

写真:日立建機から記念品の贈呈(左からザンビア共和国 ハカインデ・ヒチレマ大統領、日立建機ザンビア 取締役社長 齋藤 伸彦、日立建機 執行役常務 マイニングビジネスユニット長 福西 栄治)
鉱山機械の需要増に応えた施設拡張
ザンビアは銅やコバルトといった鉱物資源に恵まれており、資源開発が進展する中で鉱山機械の需要も増加しています。
こうした背景を受け、日立建機ザンビアは鉱山機械・建設機械のアフターサービスおよび再生事業を強化してきました。今回の再生工場の拡張は2016年以来2回目となり、新たに20,000㎡の敷地を確保。そこには再生部品の保管倉庫およびエンジン再生ワークショップが新設されました。
これにより、ザンビア国内だけでなく周辺国からの大型受注にも対応可能となり、今後の機械稼働台数の増加に備えた体制が整いました。
実際のサービス内容としては、本体修理や保守・メンテナンスのほか、油圧シリンダーやギアボックス、トランスミッションといった主要コンポーネントの修理・再生までを網羅しており、広範な技術対応が可能となっています。
人材育成と技術革新でESGを推進
日立建機ザンビアでは、単なる設備強化にとどまらず、ESG(環境・社会・ガバナンス)を意識した持続可能な経営を推進しています。
具体的には、日本政府の資金提供とUNIDO(国際連合工業開発機構)による官民連携プロジェクトを通じて、建設機械オペレーターの技能訓練に取り組んでいます。これは若者の雇用促進を目的としたものであり、技術者不足の解消と同時に、地域の経済的自立にも貢献しています。
さらに、現地鉱山におけるフル電動ダンプトラックの実証試験も継続的に行っており、低炭素化に向けた技術革新にも挑戦しています。
こうした取り組みを通じて、日立建機ザンビアは単なる機械メーカーとしてではなく、地域社会とともに成長するパートナーとしての存在感を高めています。今後もアフリカの持続可能な開発に貢献すべく、再生事業と人材育成に注力していく方針です。
- 記事提供元:日立建機ザンビア、再生工場の拡張式典を開催|ニュースリリース

















