持ち運びも簡単!超小型超音波診断装置の開発でアフリカの「へき地医療」に貢献!

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ジェネリック医療機器メーカーのMU社と、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス社は、STの超音波パルサーIC「STHV800」を搭載したMUのポータブル超音波診断装置「US-304」が、アフリカのへき地におけるポイント・オブ・ケア診断の品質向上に貢献していることを発表しました。

ドクターカー向け!ポータブル超音波診断装置「US-304」とは!?

この超音波診断装置は、当初、アフリカにおいてへき地医療を提供する「ドクターカー(移動型診療車)」プロジェクト向けに開発されました。このプロジェクトは、医療従事者が乗車する遠隔医療システムを搭載したドクターカーが、医療施設の十分に整備されていないへき地を巡回し、住民の診療を行うものです。

ポータブル超音波診断装置「US-304」が取得した診療データは、必要に応じて、通信回線経由で都市部の医療機関に転送され、詳細な診断や適切な治療に役立てられます。MU社は、アフリカのドクターカーや診療所向けに今後もUS-304を、引き続き出荷していく予定となっています。

超音波パルサーICを搭載!「US-304」の性能とは!?

MUの「US-304」は、皮下15cmまでの腹部超音波検査が可能なコンベックス型超音波診断装置(3.5MHz)です。どこにでも持ち運ぶことができ、ノートPCやタブレットにUSB接続するだけで簡単に使用することができます。

US-304は、8チャネルのトランスデューサー駆動回路を内蔵した高耐圧・高速の超音波パルサーIC「STHV800」を搭載しています。業界で最も集積度の高い超音波パルサーIC「STHV800」は、低ノイズおよび小型サイズを特徴としており、据え置き型の超音波診断装置よりも大幅に低コストかつ低消費電力で鮮明な診断画像の映し出しを可能にします。

また、高耐圧CMOS回路、高精度アナログ回路および堅牢なパワー段を同一チップ上に形成することができるST独自のSOI-BCD(Silicon on Insulator -Bipolar-CMOS-DMOS)プロセスで製造されています。

MU社とST社がコメントを発表!

MU社の田村泰弘社長は、「ポイント・オブ・ケア診断用の超音波診断装置の開発課題は、性能を落とすことなく、高い携帯性と低い取得コストを実現することでした。STはこの課題を解決する理想的なソリューションを提供してくれました。当社はこれからも、STと共に、発展途上国の医療に貢献する製品を開発し続けると同時に、この超音波診断装置の可能性を畜産分野を含む新たな領域に拡大していきたいと考えています。」とコメントしています。

またSTマイクロエレクトロニクス社の野口洋アナログ・MEMS・センサ製品グループ ディレクターは、「MUのポータブル超音波診断装置は、大きな課題となっているへき地医療の診断品質を高めます。今回のST製品の採用は、超音波診断装置市場に最高性能のICを供給するという当社のコミットメントを裏付けると共に、人々の健康やクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献する革新的なアプリケーション開発のパートナーであるSTの地位を確立します。」とコメントしました。


引用元:PR TIMES

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