世界中で注目を集めているタクシーの配車サービス「UBER(ウーバー)」。今、東アフリカに位置するウガンダの首都カンパラでUBERにさらに付加価値を加え、話題を集めているサービスがあります。それがバイクタクシー版UBER「SafeBoda」です。
「SafeBoda」は2015年11月に誕生したウガンダのスタートアップ企業です。開発経済学者であるスコットランド人のアラスター・サソック(Alastair Sussock)氏は、28歳のウガンダ人、リッキー・ラパ・トムソン(Ricky Rapa Thomson)氏ともに同サービスをローンチしました。
「ボダボダ」として知られるバイクタクシーは、カンパラの渋滞を突っ切って移動できる経済的かつ効率的な交通手段として重宝されています。市民の人気は高く、カンパラ市内だけでも80,000台を超えるバイクが走っています。ただ一方で、事故が多発しており、その危険性が問題視されています。2010年の調査によると、ウガンダの主要病院であるムラゴ病院では、40%近い外傷事例がバイクタクシーの事故によるものでした。
「SafeBoda」はサービスを通じてバイクタクシー利便性を高めるだけでなく、その安全性と信頼性をも高めようとしています。11月のローンチ時に集めた20ランクに分かれた75人の運転手に、運転や整備技術、顧客サービス、応急処置の講習を実施しました。登録を許可された運転手は、メンバーシップ料金として週10,000シリング払い、代わりにスマートフォン、オレンジの反射板付きベスト、自分と客用のヘルメットを受け取ります。
創業者のサソック氏は、UberやLyftなどの運転手をサインアップさせる利便性の高いアプリとは異なり、「運転手の質の高さ」は保証されていると述べています。
現在、SafeBodaの待機リストには250名の運転手が登録されています。SafeBodaのアプリ自体も現在改良中で、すぐにUberのように顧客が運転手を採点する仕組みも近々実装される予定です。SafeBodaは、バイクタクシー全体を変えるためにまずは1,000人の運転手を集めるという大きな夢に目指して突き進んでいます。
1st Photo by: Linked In
引用元及び2nd Photo by: Mail & Guardian Africa