鳥取再資源化研究所のモロッコ現地法人”Tottori Resource Recycling Morocco S.A.R.L”でインターンシップをしている、上智大学の則友雄磨です。すでにインターンシップ開始から約一か月が経ちました。

私たちの会社では、ポーラスαという発泡ガラス製土壌改良材を、農業生産者へ提供し、モロッコで深刻となっている農業の水不足解決を目指しています。

第2回である今回は、インターンシップを通じて経験したことをもとに、モロッコの農業が実際にどのようであるかをお伝えします。

モロッコを支える農業!

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Image photo credit: byb64 Le marchand de dattes et de fruits secs

砂漠や青い街など、観光地として魅力的なモロッコですが、足を運んでみると緑が非常に多いことがわかります。モロッコでは農業がとても盛んで、訪問した農場の中には、東京ドーム808個分!というとても大きい大規模な農園もありました。

実際に、モロッコでは至る所で新鮮な野菜や果物を感じることができます。

モロッコでは、地元の市場や大都市のスーパーマーケットで野菜や果物を購入することができます。山積みになって売られています。モロッコ料理の定番であるクスクス、タジンにはジャガイモ、ニンジン、豆、トマトなどの野菜がふんだんに使われています。

また、街中で目の前でオレンジやアボカドなどのフルーツを目の前で絞ってくれるジュース屋さんもあります。

実際にモロッコで農業を体験してみて

シトラスファームで地元の人に農業を教えてもらっている様子
画像:シトラスファームで地元の人に農業を教えてもらっている様子

3件のお客様に当社製品であるポーラスαを導入していただき、私も導入の手伝いをしました。1件は、オフィスのあるスース・マッサ地方の柑橘類生産者、残り2件はサハラ砂漠周辺に位置するZagoraのスイカ生産者で導入しました。

Zagoraのスイカ生産者

Zagora地域にあるスイカ生産者の圃場で、ポーラスαの導入をしました。Zagoraはサハラ砂漠の中の街で、街の中心部から車で10分ほど走ると、広大な乾燥地帯が広がっています。また、近くにはナツメヤシのオアシスが広がっており、訪問した地元の市場では、地元のナツメヤシをたくさん売っていました。

今回、ポーラスαを導入したイブラヒムさんは非常に気さくな方で、私たちが圃場を訪れると、笑顔で迎えてくれました。農作業の合間にはお昼ご飯に招待してくださり、圃場の近くの家屋で生産者の方々とちゃぶ台で一つの大皿で昼食を取りました。

そこで、私が驚いたことは、ごはん前後のティータイムの長さです。私は食事前後で合計5杯ものアチャイ(モロッコのお茶)を飲みました。

さて、土壌改良材であるポーラスαは、土壌に混合して使用します。土壌内でポーラスαが水を吸収し、土壌の保水性が向上するため節水型農業が実現できます。一方で、同じ農業とは言え、野菜・果樹・穀物・ヤシなど作物ごとに栽培方法が異なるため、それぞれに適切な導入方法を検討する必要があります。

トマトなどの野菜生産の場合は、畝全体にポーラスαを混ぜる必要があります。果樹やヤシの場合は、樹木から約1m程度の土壌を掘り起こし、ポーラスαを混ぜ、埋め戻します。

今回のスイカ生産者では、スイカの根周辺の土壌にピンポイントでポーラスαを混ぜる導入方法を行いました。スイカ生産の場合、苗の間隔は約1mありますが、スイカの根張りは苗周辺約30㎝程度に集中しています。畝全体にポーラスαを混ぜ込む必要がないため、根の周辺に導入する方法を提案しました。

まずポーラスαを計量し、これからスイカ苗を植える土壌に散布しました。その後、鍬を使って土壌とポーラスαを混ぜ、畝をビニールで覆います。そのビニールに穴を開け、苗を植え付けます。

画像2:地元労働者と農業をしている様子
画像:地元労働者と農業をしている様子

日本では、アルバイトで家具を運ぶ肉体労働を経験していることもあり、体力には自信がありましたが、腰が痛くなったり足が筋肉痛になったりしました。立つ座るを繰り返しながらひたすらに計測したり、作物を植えたりしていく作業が多かったためです。たった数時間程度の作業ですが、地元の労働者の力強さを身に染みて知りました。

加えて、暑さも苦しかったです。普段活動しているAgadir地域では、2月はオフィス内でストーブを使用するほどの寒さですが、Zagora地域では半そでのシャツ枚で汗ばむほどでした。

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鳥取再資源化研究所
廃ガラスを活用した発泡ガラスの製造、開発、販売を手掛け、水資源や食料など地球規模の課題解決を通じ、次世代に受け継いでいくことを目指している。アフリカではモーリタニア、セネガル、ケニアにて実証試験を実施。現在は、モロッコにて乾燥地での節水型農業の普及に取り組んでいる。