株式会社鳥取再資源化研究所モロッコ現地法人”Tottori Resource Recycling Morocco S.A.R.L”で2018年2月初旬からインターンシップをしている、上智大学の則友雄磨です。海外経験の乏しい、大学生である私が、モロッコでのインターンで体験したこと、気が付いたことを掲載していきたいと思います。第1回目は。インターン開始直後の挫折に、どのように立ち向かっているかをお届けします。

インターンシップ開始!!

インターンシップ開始!!

インターンシップ2日目。商談に同行する機会をいただきました。

私たちの会社では、ポーラスαという発泡ガラス製土壌改良材を農業生産者へ提供し、モロッコで深刻となっている農業の水不足解決を目指しています。

生産者は、灌漑設備や肥料、農薬、種苗など野菜や果実生産に必要な物品を調達しています。

水不足が深刻とは言え、数多くの農資材から当社製品を選び、導入いただくには、各生産者へのメリットが必要です。節水により、どの程度コスト削減ができるか、また生産性向上が行えるかが重要です。

土壌改良材は、土壌に混ぜて使用するのですが、導入量や導入方法は作物によって様々です。例えば、トマトの場合は、横幅50cm程度の畝に苗を植え付けて栽培をしていますが、レタスやネギなど畝を使用しない野菜もあります。果樹類も樹木の大きさは様々なので、樹木毎に導入量・導入方法を最適化する必要があります。

今回は、日本でも化粧品などで使用されているアルガンへの土壌改良材導入について相談をするため、モロッコの国立農業研究機関を訪問しました。

2日目にして立ちはだかった言葉の壁!

私は、社長、営業担当に同行しました。エントランスで先方の所長及び灌漑技術担当官に出迎えていただきました。

「アッサラーム アレイコム」(こんにちは)

・・・・・・・・・・・・その後、1時間

「シュクラン。ア ドゥマン インシャッラー」(有難うございました。また明日)

その間、約一時間。一時間の商談で、何ひとつ理解できませんでした。

私はインターンシップ開始2日目にして、最初の挫折を経験したのです。

なぜ、商談がわからなかったか!

モロッコの公用語はアラビア語とベルベル語、第一外国語はフランス語です。モロッコにおいて英語は第二外国語に過ぎず、まだまだ一般的ではありません。商談は、アラビア語とフランス語で行われています。英語と日本語しかわからない私は、当然ながら全く理解できず、モロッコでビジネスをするには最低限フランス語が必要と実感しました。

私はアフリカでの滞在経験があったので、アフリカでは英語が通じると思っていました。実際、モロッコに来てからも英語が話せる人はおり、例えば私が道を尋ねたときや、買い物の際など、英語で説明してくれる人もいたので、何とかなると思っていました。

また私は「気持ちやボディランゲージを駆使すれば伝わる!」と信じていました。例えば、滞在しているホテルのスタッフは英語が通じませんが、毎日英語と覚えたてのフランス語で話しかけ続けると、フランス語を教えてもらえるほどの仲になれました。

しかし、「何とか伝わる」と「製品の良さを最大限に伝える」には大きな乖離がありました。現地語であいさつできるだけではビジネスは全然足りません。

ビジネスで求められているのはお客様のニーズをくみ取り、会社としてどのように貢献できるのかを議論することです。「何とか伝わる」ではまったく太刀打ち出来なかったのです。

挫折を乗り越えるために…?

二ヵ月間のインターンシップ。このまま商談を理解できずに日本に帰るわけにはいきません。

しっかりと自分なりの成果を残すため、まずは、二つのことに取り組むことにしました。

その1:モロッコ人とコミュニケーションをとってみよう!

お客様はモロッコ人です。最初の一週間は、フランス語・アラビア語が分からなかったため、商談も上司や営業担当へついていくだけでした。そんな中、上司より「覚えたての言葉でも良いから、積極的に話かけてみよう。まずはアッサラームアレイコムから」と助言を受けました。

助言を受けた翌日、意を決して話かけてみました。

(自分) 「アッサラームアレイコム」(こんにちは)
(先方) 「ワ アレイコム サラーム」(こんにちは)

モロッコ人とコミュニケーションをとってみよう

この瞬間、初めてモロッコ人とアラビア語での会話のキャッチボールができました。理想としては、フランス語やアラビア語を駆使して、お客様の課題をヒアリングしたり、製品紹介をしたりすることですが、まずは挨拶など簡単なフレーズを覚え、積極的にコミュニケーションを取るようにしたいと思います。

その2:商品知識やモロッコ農業生産者の課題に関する知識を身に付ける!

商談中、何を話しているのかわからないのは、議論の背景にあるモロッコ生産者の課題や話題、製品の知識がまだまだ足りないことも原因です。

製品のリーフレット、プレゼン資料や技術資料を読み込みインプットすること、また過去の資料や記事を読み、モロッコ生産者の課題や話題なども身に付けたいと思います。そして、商談の前に、予想される議題に沿った資料を用意し、商談が円滑に進むよう、準備していきたいと思います。

商品知識やモロッコ農業生産者の課題に関する知識を身に付ける

このように挫折から始まったアフリカインターンシップですが、今後も日々一つ一つの仕事を身に付けていき、精進していきたいと思います。

則友雄磨

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鳥取再資源化研究所
廃ガラスを活用した発泡ガラスの製造、開発、販売を手掛け、水資源や食料など地球規模の課題解決を通じ、次世代に受け継いでいくことを目指している。アフリカではモーリタニア、セネガル、ケニアにて実証試験を実施。現在は、モロッコにて乾燥地での節水型農業の普及に取り組んでいる。